数日前のコロナ新規感染者数の推移表です。
当たり前の神経・常識的な判断力がある方は、このグラフの右端から伸びる折れ線をどう予想するでしょうか。
最も楽天的なとらえ方はここらが第二波のピークとなって、ゆっくり山なりのまま減っていくと考えるでしょう。残念ながら、その根拠となり得る材料はありませんね。Go-Toキャンペーンなどで全国的にコロナが拡散し、地方のクラスターが急増しています。東京は、夜の商売がじわじわと感染者を増やし、飲食店もパチンコ店も風俗店も野放しに近い状態となっています。都が意図的に検査数を制限することで、爆発的な感染者の増加を隠蔽しているのでは、という疑いさえ生じます。
この右肩上がりのグラフは更に急傾斜のまま上がっていくだろうと考えるのが、医療関係者や学者さんの共通認識です。日本でも、感染力が強い欧米型コロナが主流となってきたこと、夏休みに入り、お盆を控えている時期になり、旅行・移動やレジャー・集まりが増加することから、更なる感染者増はさけようもないのです。
政府・自民党は、この期に及んでも「緊急事態宣言」「Go-Toキャンペーン中止」「総理の会見」「国会召集・特措法改正」のいずれも否定しております。
医療現場にゆとりが出来て受け入れ態勢が整いつつあること、重症化患者や死亡者が少ないことを理由に掲げ、「ウイズコロナ」で経済活動を制約せずに、国民の努力で感染者・重症化を減らすという絵に描いた餅政策をとっています。
こういうのを虻蜂取らず、二兎を追う者は一兎をも得ずと言います。感染が収束してから特措法の改正を検討するという馬鹿げた方針を挙げています。改正して収まる気配のないコロナ感染を抑えるため、強制力(罰則がある)対策を強化しなければならないことが自明であります。
また、重症化患者が少ないと言っていますが、感染者が増えるとその後2週間ぐらいから重症化するというのが世界で共通の認識なのですよ。感染者が急増したら間もなく重症化のグラフも同じような経過を辿ると考えるのがまっとうな判断です。ましてや、すでに都内だけでも、入院先が決まらず待機中の感染者が千人内外要るのです。こういう方たちは、家庭内や外出して次の感染を引き起こすリスクになっています。また、いつ重症化して集中治療が必要になるかもわからないのです。
こんなことはサルでもわかります。政府や国家公務員が「想像力の欠如」のはずはありません。知っていて放置してるのです。
残念ながら、いまだに自由で広範囲に受けられるPCR検査体制は取られていません。金の負担とか医療関係者への配慮として検査を制限しています。あの提灯ジャーナリストの田崎さんは「国民の税金から検査代が払われるのはいかがなものか」という誤ったメッセージを出しています。相変わらずいい加減な人物であります。PCR検査は、自費負担か、さもなければ保険適用かという論点です。検査そのものを全て保険適用にすれば3割負担という極めて合理的な処理になります。そこに税金を使われるという場違いな誤解を生む発言をするのです。こういう人をテレビに出してはならないと思います。
そもそも、検査の費用が高すぎます。一回5万円などと言われていますが、採取してから検査機械にかけるだけの作業ですよ。何人もよってたかって作業・施術するようなものではありません。全国の主要な大学では同様の機械を既に保有していると聞きます。高価な機器をどんどん買わなくても間に合うのです。どこかにお金が中抜きされているのではと勘ぐりますね。
わが国の政府は、国民が相当数感染し一定の弱者(老人・基礎疾患ある人)が亡くなるのを「やむなし」としているのです。それよりも、経済界、とりわけ自民党を支持する業界への支援・配慮、経済優先へとかじを切ったと考えるべきなのです。実際、世界にもそういう判断でコロナ感染を受け入れる国があります。
もしそうであるなら、国会で衆目の中議論し、国民全体にその考え方や方針の根拠を理解させるように努めるべきです。
「これ以上経済が落ち込むと、財政は更にひっ迫し、将来に多大の負債を抱えて大増税に向かわざるを得ないのだ。コロナ感染は、行政ではいかんともしがたい、自己責任・自己判断でお願いします」と。
国民や社会がそれを「やむを得ない」と認めるような正確な情報と、公正公平な施策を打ち出すのなら一つの国の在り方と言えるのです。もしそうするなら、まず、安倍さんは、今までの無策愚策を詫び、己の無能さとこれまでの数々の疑惑を正直に説明すべきなのでしょうが。そんなことが出来る人ならとっくにやってますね。
何でも体調が悪いそうであります。
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