植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

孤立するロシアは内部から自壊するのか

2022年03月02日 | 時事
 帝政ロシアの末期に、王族の間に割って入った男が「ラスプーチン」でありました。よく考えると、第一次世界大戦も、ロシア革命もおよそ100年前の出来事で、そんなに遠い昔の事ではありません。

 ロシアは、数百年ロマノフ王朝が続いていたのですが、戦争による財政の悪化やら王家の退廃などによって民意が離れていったのです。怪僧と呼ばれたラスプーチンは貧しく、読み書きも出来ない暴れん坊であったようですが。きっかけがあって聖職者を名乗り、王の病気を祈祷と薬で治したことから信頼され、宮殿に出入り自由となりあれこれ政治の決定に「ご宣託」を聞かれるようになったのです。巨根で絶倫でも著名で、宮殿内の女性と多くの関係を持ったとか言います。

 そのせいかどうかは知りませんが、あちこちから恨みを買ったラスプーチンは、皇帝の従兄弟によって暗殺されます。47歳でまだ死ぬには若いとみるか、ロシアの男性の当時の平均寿命と大差ないようです。

 さて、ラス抜きのプーチンとロシアは、いよいよ孤立化に向かっています。ラスプーチンというより「ヒットラー」になぞらえる人が増えました。ご本人は、「ウクライナがナチス化しゼレンスキー大統領をヒットラー」と呼んでおりますが、さすがにこれは無理があるようです。こんなことを口走るようになったので、世界の識者や政治家から「プーチンは錯乱したか」と疑われる根拠になっているのです。ゲルマン民族を支配民族 と定めて徹底的な人種差別を行い、第三帝国という妄想を現実化させようとしたのがヒットラーでした。
 ロシア民族が優位にあって、ロシアが世界の盟主として扱われるのが当然と思ったプーチンは、チェチェン民族を弾圧し、クリミヤやベラルーシを支配下に置きウクライナ併合へと向かっています。

 あんたが言うか?今風に言えば若者言葉 「おまゆう」となるようです。元都知事の舛添さんは、バイデンさんやゼレンスキー大統領を無能呼ばわりしました。獰猛な熊とプーチンさんを呼び、多くの傭兵に暗殺されるか、ミサイルで爆死するかというウクライナの大統領が対応を間違えていると発信しました。ご自身は公私混同・公費のちょろまかしというせこい理由で都知事の座を追われました。
 ブラジル大統領は、ゼレンスキーはコメディアンと揶揄しています。ブラジルのコロナ感染を放置した狂った大統領です。
 元総理の民主党の重鎮鳩山由紀夫 さんは、ロシアからのツイッターを真に受けて、ウクライナでロシア系の住民が虐殺されているとゼレンスキー批判しました。お母さんから何億円ものお小遣いを貰い、沖縄の基地移転では「信じてくれ」とアメリカ大統領に実現不能な約束をして顰蹙を買った人です。おまゆう、ですね。

 プーチンに逆らいたくないため、さんざん忖度してきたバッハ率いるIOCもここにきて手のひら返しで、主催競技からロシアを締め出す決定をしました。FIFAは最初は、W-CUP予選のロシア戦は中立国で開催などと、眠たい話をしていましたが、それでは国際世論が許さないと悟って、全面的な排除を決めました。ボクシング主要4団体もロシアでの興行を禁じました。
 ヘビー級で一時代を築いた双子「クリチコ兄弟」はロシアからの暗殺リストに載っているようです。片方はキエフの市長になっていたのですね。更に、全ての階級を通じて世界最強と評価されるパウンド・フォー・パウンド (PFP)の一位の座にいたワシル・ロマチェンコ(現在8位)が、銃を手にして母国ウクライナの兵として加わると伝えられています。

 欧米諸国からの経済制裁は日増しにその種類が増えています。世界にあるロシア系の会社は逆風に合い、海外資産は凍結されロシア人は逆差別の対象になりつつあります。
 
 これからの展開がどうであれ、ロシアとその国民はプーチンが引き起こした一連の世界的軍事緊張・他国への侵略が大きな悪影響を及ぼすでしょう。もしかすると社会主義国家という帝政が、ラスプーチンの再来、プーチン出現によって崩壊する予兆となっているかもしれません。

 制裁だけで事態が収まるのでしょうか? 手負いとなった熊は最も危険で、狂暴になり人に向かってくると言います。そこに核兵器の使用だけは阻止する、そのあらゆる対策を講じるのがNATOや西側諸国・国連の喫緊の課題なのです。そしてその時間もあまり残されていないと感じるのです。

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