植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

もはやこれまで 退却の巨人 

2021年09月12日 | スポーツ
今年のわが巨人軍は、ゲームオーバーであります。

 勝負事はやってみなければわからない、しかし長くプロ野球を観続けていると、その年によって、結果がすでに分かっている、シナリオがおおよそできていてその流れのまま優勝の行方が決まる、ということが多々あるのです。
 勿論、一年の長丁場なので、底力があって選手層が厚い、突出した優秀な選手が多いというような要素がもっとも重要なのですが。

 この10年一貫して失敗ドラフトで、まともな補強が出来ず即戦力、のびしろのある素材型の選手いずれも取り損なってきました。昨年も例によって信じられないような不作のドラフトでしたが、予想通り誰一人戦力になりませんでした。一昨年のドラフトで入団した選手も然り、過去10年のドラフト入団で、主力としてまともに活躍したのは、投手では中川、高橋優、戸郷の3人だけであります。

 次にFAで獲得したベイスターズの梶谷はほとんど怪我、投手の井納 に至っては3軍に落とされました。トレードでは貴重な左腕田口を出し、ベテラン捕手炭谷も放出、代わりに来たのが廣岡と中田、いずれもさっぱりで結果を残せず。

 更に鳴り物入りで獲得した助っ人二人のうち、テームズは開幕試合でちょっとジャンプしたらふくらはぎ断裂で帰国してそれっきり、スモークも途中にホームシックで退団してしまいました。あとの名前もわからん外人選手が4,5人来ましたが、これも1軍に上がってくることはありません。唯一大化けした抑えの切り札、日本最速男ビエイラはこの大事な時期に怪我で戦線離脱とお話になりません。

 新戦力が全く機能せず、主力の丸は大不振、坂本も開幕前のコロナでミソをつけ、パッとしません。岡本一人が気を吐いていますが、あとは日替わりでどの選手も、怪我で離脱、ちょっと打ったら急に打撃不振になるを繰り返し誰がレギュラーやらさっぱりわかりません。

 ブルペンもこの2年酷使され、今年も出番が多いのでどんどん調子が落ちて誰も安心して任せられません。ドラ1の桜井や畠といった本来即戦力と期待されたはずが、負け試合に投げさせ、他にいないから競った試合にも登板し滅多打ちされるという体たらくです。

 さすがの原さんも勝負勘が鈍り、打つ手打つ手が裏目に出るようになりました。先発を引っ張っては交代時期を逃し、逆に早々と2,3回で先発をあきらめ継投でブルペン投手をこき使って試合を台無しにしています。自慢だった機動力は全く使えず、エンドランも盗塁もほとんどなくなりました。武器だった俊足増田も宝の持ち腐れになりました。こんな状態ではワタシが監督をやっても勝てません(笑)。

 というわけで、進撃しついにトップに立った瞬間から6連敗、負け癖がついて一気に優勝争いから脱落の危機であります。今年は終了でよかろうと思います。こんなんで優勝したら他球団に申し訳ないです。二軍では若手が伸びていません。これといった素材の目につく高卒投手もいません。ベテラン選手(亀井、中島、大竹、陽)は今年限りだろうと思います。もう数年は勝たなくていい、かつてのDeNAがそうしたように、伸びしろのある高卒選手ばかり沢山獲得して育てるのが遠回りでも戦力強化の基盤になるのだと思うのです。

 原さんも交代かな。阿部慎之助二軍監督の昇格が既定路線であろうと思います。もはやワタシの中の巨人は今年は終わり、秋風が吹いております。秋のドラフトでは、今年こそ大社の即戦力に偏ったドラフトをやめて、単独指名が出来る(くじを外すことが無い)素材型高校生投手にいってほしいのです。

なお、今年のドラフトで巨人にふさわしい、ぜひ獲得してほしい選手は近いうちにはブログで紹介致します。

 

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