植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

「しぶこ がんば」というより まずやることがある

2021年05月03日 | スポーツ
忙しい合間を縫ってHSBC女子世界選手権を観ていました。

渋野日向子は、4日間通じていいところが無く、最下位になりました。全英で優勝した時と別人でした。それは間違ったスイング改造によるものです。(きっぱり)
 ざっくりというと、良い時はアイアンがアップライト(ヘッドの位置が顔の横から上に向かうトップ)で縦ぶりだったのが、両手の位置が低く頭の後ろに引くフラットなスイングになりました。小柄な選手なら、シャフトの長さのためフラットに振る(横ぶり)ことになり、左右へのショットのブレが出やすくなります。身長が高ければ、ボールに近くに立って背筋を伸ばし、打つ方向に向かって上から真っすぐ叩けるので、真っすぐ狙った距離と方向が出せるのです。海外の男子プロがそのいい例です。

 彼女の場合、もともとスタンスを広く取り、ハンドダウン(両手の位置が体に近く低い)にして、ややかがんで構えていました。体が柔らかく体幹が強いので、変則的な打ち方でも、正確で飛距離も延ばすことが出来ていました。しかし、かがんだまま手を伸ばして遠くにボールを置くものだから、横振りにならざるを得なくなったのです。なんでも石川遼君のアドバイスによるという情報もありましたが、いくらなんでもこんなひどいスイングはダメです。肩より下の位置にグリップが来ているので、真っすぐ飛ばそうと思ってもフックがかかり、ボールは止まりません。アイアンがブレブレで乗らず寄らずボギーばかり、自信があったはずのパットまでも思い切りの良さが無くなり、素人目に見ても入りそうもないパッティングでした。

 どんな練習をして、どんなコーチが教えているかは知りませんが、あれだけ恵まれた体とメンタル、才能を台無しにしているように思います。いったんリセットして、一からショットを作り直した方がいいです。あのままツアーに出てもいいスコアは出せません。宮里藍ちゃんがかつて全米女子ツアーで輝いていたのに、飛距離アップを目指してスイングを替え、ドローボールを打つようになってから不調に陥りパットまで全部おかしくしました。結局ツアーにはそれから一度も勝てないまま引退しましたが、あの時きちんと指導できるコーチがいて、不調になった時に試合を休ませ、スィングを戻させていたら結果は違っていたように思います。

 どんな人でも、自分のショットを傍から見ることは出来ません。360度全方向からレッスンプロが念入りにチェックして、良いところ悪いところを客観的に見てもらうのが一番なのです。ワタシらへぼゴルファーでも、自分じゃいいスイングのつもりで打っているのです。周りからしたら奇妙で理にかなわない打ち方をしているのに気が付かないのですね。

 以前のプロのゴルフプレーヤーは、個人事業主、クラブ一本でのし上がった人は大勢いたでしょう。しかし、今は専属コーチ、フィジカル担当、メンタル・ボディケア専門家、クラブメーカーなどがチームで一人の選手を支えるようになってきました。

 しぶこちゃん、今からでも遅くありません、アニカソレンスタムでも岡本綾子でもいいから、見てもらいなさい。そしてちゃんとしたレッスンプロについて悪いところを矯正してください。もしレッスンプロについていてああなら、即刻クビにすべきです。いいコーチが見つからなかったら、その時はワタシが見てあげます、タダで。(笑)

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