兄弟ハンコで、おいしいお茶をいただいて、先生とおしゃべりして、でも、作らずに失礼して。
「くっちゃん、長春路にリーズナブルでクチコミのいいお店があるよ、行ってみない?」と誘うと、二つ返事。
ここからは通常は15分とかからない距離。
あ・・・暑い・・・
軒下を歩き、コンビニ前でしばしたたずみ、汗だくで到着。
大好きなホテル、リージェント台北近くに目的のお店が。
兄弟ハンコとは違って、
ぐっと庶民的な雰囲気のお店。
くっちゃんは先に入って、ワタクシは2~3分あたりをキョロキョロしてからお店に。
すると、ご主人が「ちょっとー、この人、トモダチ?」と、流暢ではないものの、十分な日本語でワタクシに聞いてくる。
「トモダチよ、ハンコ作りたいの」と日本語で普通に答えると、
「通訳してよー、よくわからないから」って。
「パパさん、それだけ日本語できたら、通訳いらないでしょ!私たち、中国語できないの」って言ったら、
まだ怪訝そうな顔してくっちゃんを見ている。
なぜか、くっちゃんには直接話さず、ワタクシに日本語で話して、アイコンタクトでくっちゃんに伝えるように言う。
だから、日本語で十分通じてるってば、パパさん!
くっちゃんが見本を見ながら「この書体で、この文字をお願いします」と言うと、ご主人はワタクシに向かってうなづく。
くっちゃんは、もう、おかしくて笑いをこらえるのに必死。
そして、ワタクシに「ここでも友達認定されましたね」って。
ご主人が「明日の夜に仕上げてホテルに届けるよ、フロントに届けるよ」と。
「ありがとう!」とくっちゃんが言っても下を向いたまま「大丈夫、届けるよ」と言うだけ。
ワタクシが「パパ、お部屋にはこないでね」と言うと、
大爆笑して「イヤラシイね!それはダメよ、レディーの部屋に入るなんて!」とワタクシの肩をバンバン叩いて笑っていた。
くっちゃんが「またしても、さすがセンパイ、もはや親友認定ですな」と。
楽しくハンコの下案を作り、ご主人に丁寧に御礼を言ってお店をあとに。
「何か困ったことがあったらパパのところに来なさいよ」とやさしい言葉までかけてもらって、感動。
何度も手を振り合ってお別れを惜しんで。
お店を出て数分。
お腹すいたねー、遅めのお昼でも食べに行きましょう、と。
続