ASIAの独り言

   

つ、ついに食べてしまった。

2005年04月10日 19時01分00秒 | 

『匠味十段バーガー』……

今日こそ食べるって決めていた。朝から。
たかがハンバーガー。されどハンバーガー。
ファーストフードに1,000円も出していいのか?
その問いに胸張って「Yes」と頷き、家を出た。
友よ、私の愚挙を止めてくれるな。

半ドンの休日出勤を片付けたあと、
昼過ぎ、緑のモスに着いた。
昼過ぎなので、売り切れてないか確認した。

「はい、ございますよ」

ほら見ろ、もう逃げられない。
張り付く喉を絞るような思いで、私は言った。

「じゃ、一つください」

さり気なく言えただろうか。私はうまく注文出来たのか?
……と思う間もなく、店員が叫んだ(確かに叫んだ)。

「十段入ります!」

店内に緊張が走る。
その数倍の緊張が、私を静止画に変える。
支払いもそこそこに、席に着く。

待つこと数分。
(ソレカラドウシタ?)

店員が、専用の紙(たぶん和紙)を敷き、
ナイフとフォークと小さなスプーンを置いた。
大げさだ。実に大げさだ。
なるほど“されどハンバーガー”だ。

それから程なくして、『匠味十段』は来た。
ついに、主役のお出ましだ。
(脇役はいないけど。サイドメニュー頼む余裕なし・涙)

白いお皿に乗った“彼”は、
思ったほど特別ではなかった……少なくとも見た目は。
やや大きめのベーコンレタスバーガーといった感じ。
横に、ママレンジで使うお鍋みたいに小さなな容器。デミグラスソースが入っている。

いよいよ一口。
店内の全員が見てるような気がして、くすぐったい。
それほど、純情・愛情・過剰に異常な自意識過剰。

……う、うまい。
肉が肉って感じでうまい(意味プー)♪
だから、同じくらいうまいベーコンに負けてない。
「うまさを語れば野暮になる」?
……「野暮になっても」構うもんか。黙ってられないくらいうまかったのだ!
(BGM:『I DON'T WANT TO MISS A THING』by AEROSMITH)

デミグラスソースをかけてみる。
……これまた、やっぱりうまい。和風の味付けが“ニッポンのバーガー”らしくて、いい。
味噌が隠し味に使われてるとのこと。
(カードが付いてて、そこに有り難い解説がいっぱい書いてある!)

あ~、今すぐエライ人になりたい。そしたら、
「いい仕事してますね~」って、高いところから言えるのに……
こんな小物では、「うまい」を連発するのが関の山だ。

でも、ホントにうまかった。
1,000円も出したから、うまくて当たり前?
……それを言っちゃあ、おしまいよ。
気は心だけど、少なくとも、
「1,000円も出してこれかよ」みたいなことはなかったよ。
財布が許せば、また食べてみたいし。

ごちそうさまでしたっと。


※普通の『匠味』と一緒に頼んで比べることを目論んでましたが、
さすがに無理でした。