黙祷

単純なことだと思う。

まず、大勢の死者の魂を想い、ただ祈る。
そして、酷いことをされた方々に対して、頭を垂れる。
（当然、国外に限らない）

全ては、このあとだと思う。

改憲の議論も、
戦後の検証も、
核保有の議論も、
……何もかも、まず全員、
しっかり祈って、その厳粛な気持ちのまま、
やってほしい。

それはそれとして……
優しさだけでは……
奇麗事で国は……
現実を見れば……
……ほら、もう、鼻息が荒くなってきてる。
クールダウン、クールダウン♪

亡くなられた方々は、
今、新たに言葉を発することはない。
でも、未だこの世に残る、思いはある。
その思いを大切に受け止めるに、
口を動かす必要はない。
ただ黙って目を閉じ、祈ればいい。

単純なことは、簡単に出来ることとは限らない。
……人によっては。

千羽鶴

一年に一回考えたところで、何が変わるというのか。
……変わらないかもね。
でも、一年に一回も考えなかったら、絶対変わらないね。
……それどころか、悪く変わるかもね。

原爆投下の意味だの、政治的見解など、
利口な人が好きなだけ喋ればいい。
集めた資料の解釈だの、当時の国際情勢だの、
詳しい人が競って主張し合えばいい。

私はバカだから、ただ祈る。
何を？
……いちいち書いてあげなきゃわからん人には無縁のことだよ。