鬼を笑かす前に……

同時進行のプロジェクト。
大小幾つかあるうちの一つが終了。

去年、単発の小プロジェクトが偶々良い結果を出し、
そのときのメンバーを中心に、
通年のプロジェクト・チームが発足した。
その一年目に、二つのプロジェクトが決まり、
そのうちの一つが無事終了したというわけ。
……まあ、去年よりは良い結果だと思う。

二年目があるかは、わからない。
予定は組まれてるけど、どうなることやら。
仕事があるのは有り難いことだけど、
他のより倍以上疲れるから、少し複雑でもある。

いやいや、まだ、もう一つ残ってる。
それを無事終えることに集中しなくちゃ。

ベースボール世界一を決める戦い

侍ジャイアンツ……じゃなくて侍ジャパン。
回りの野球ファンが異口同音に「連覇は無理だ」と諦める。
実績から言えば、ファンの意見のほうに説得力がある。

つまり、今回、実力の問題で、
メダルを逃す可能性がすこぶる高い。
ここまで期待されないメンツだと、逆に面白い。

私が選手なら燃える。
きっと、私以上に燃えてる選手もいるだろう。
一昨年の男子サッカー日本代表だって、
あまり期待されないまま南アフリカへ行った。

「このままで終わってたまるか」

そういう思いが、
実力以上の力を発揮させるきっかけになる。
……場合がある。
結果はともかく、
そういう意味で熱い試合が見られそうなのが嬉しい。
無理して出なくていいと思ってたけど、
今回は、ちょっと捻くれた楽しみ方をしようと思ってる。

心の余裕

これも電車の中での話……

女性が座席でコーヒーを飲んでいた。
カップのついた何とかバックスってお店の温かいの。

電車が急停止した。
彼女の手が傾き、カップの飲み口からコーヒーがこぼれた。
こぼれたコーヒーは、彼女のスカートの膝あたりに落ちた。

彼女の隣りの男性が、舌打ちして、立ち上がった。
彼にコーヒーがかかった様子はない。
彼は、別の席へ移動した。

彼女の向かいに座ってたおばあさんが、
小さなタオルを差し出し、「早く拭いて。火傷してない？」と言った。
量が少なかったので、騒ぎ（？）は程無く収まった。

見てただけの私に偉そうなことは言えない。
電車の中でコーヒーを飲むことへの賛否もあるだろう。

でも、そういうマナーとか以前に、まず、
あのおばあさんのように、安否を気遣う気持ちを持てないのって、
すごく冷たい気がする。

自業自得、自己責任……そういう、手厳しい言葉が浮かぶ。
願わくば、それらが他人へではなく、まず自分へ向けられてますように。

ロック

ロックって、だんだん不自由になってきてる気がする。
曲を作って演奏する側のことはわからない。
でも、聴いて楽しむ側のことはよくわかる。

レコードを聴くときの作法なんてない。
ターンテーブルに載せて回して針を下ろせばいい。
スピーカーとヘッドフォン、お好みで聴けばいい。
歌詞見ながら、ジャケットや特典でもらったポスター見ながら、
何なら目を閉じて聴くのもいい。

ライブだってそう。
座ってようが立ってようが、お好みで。
手拍子もダンスも一緒に歌うのもお好みで。

なのに……

タオルやペンライトを一斉に振らなきゃいけないとか、
アーティストに煽られたらジャンプしたりしなきゃいけないとか、
何か体育祭の全体練習みたいで窮屈だ。
……振りたきゃ振る。飛びたきゃ飛ぶ。
歌いたきゃ歌う。ノりたきゃノる。
プロなら、自身の魅力や演奏力、音楽の力で、
こちらの心を、身体を突き動かしてみろよ、と思う。
口で言って強要するんじゃなくてさ。