昨日の朝日新聞に載った辻元清美氏のコラムが面白かった。
「安倍さんと岸田さんには世襲政治家という共通点がある。世襲というゲタを履かされて国会議員になっているから勉強不足だし、生活実感がない。多様な価値観をうけいれることができない。限界を感じる」
この評価は当たっていると思う。
安倍、岸田という二人の総理大臣から漂ってくるものは、真摯に人生を探求した匂いが何もないことだ。
エスカレーターに乗っていれば周りが全部おぜん立てしてくれる。
そうすると、「勉強不足」、「生活実感なし」、「多様な価値観無し」の宰相が出来上がるという良き見本だ。
次の評価も当たっている。
「予算委員会の質疑では、岸田さんは”様々な”と逃げる。自分の意見はなんなのよ、と言いたくなる。安倍さんのように(はっきり)言わないから物足りない。安倍さんはコテコテの焼き肉を食べているような感じで、岸田さんは薄味の和食定食。なんか物足りないですよ」
ただこのような段階で野党が攻めあぐねているというのも問題だ。
質問はもっとねちっこくやるべきだ。国民に代わって聞いているという気迫が大事。
「なぜ、なぜ」を5回くらい繰り返して答弁に窮する位に追い込むべきだ。
早稲田大学のキャンパスのすぐ隣に「大隈庭園」というのがある。
これは大隈重信が多忙な中でも園芸に熱心に取り組んだ結果で、今でも学生たちのオアシスになっている。
「花を愛する位の人間に悪人はいない」と語ったという。
岸田首相は早稲田で学んだが、酒は強いようだから(趣味は酒と広島カープらしい)大隈庭園より高田馬場界隈か新宿歌舞伎町あたりが好みだったか。
安倍元首相は、成蹊大学で学んだのだがただ在籍していただけかもしれない。
成蹊という名は、「桃李もの言わざれども下自ずからみちをなす」ということわざからとった。
徳のある人の下に人が集まる、という意味だが。
それよりも、岸3代にわたる家庭教育の方が身に付いたのだろう。
(徳よりも権力や得の方が大事ということ)