行雲流水の如くに

次期総選挙のカギは公明党が握る

安倍首相退陣表明後の総裁レースは、あっけなく菅・二階の先行逃げ切りで決まりのようだ。

二人とも徳はないが権謀術数には長けている。

官房長官という職は、官僚の生殺与奪を握る。

幹事長という職は、ずばりカネ・ポスト・選挙を握る。

この二人が手を組めば怖いものはない。

 

三国志を好きだという人は多い。蜀の劉備、魏の曹操、呉の孫健など皆英雄だ。

しかし曹操亡き後、あとを継いだ曹丕が好きだという人は少ないだろう。

曹丕は司馬仲達と手を組んで(二人とも策略家)、それまで気息奄々だった後漢を滅ぼしてしまった。

曹丕の後世の評価は、短気で器が小さい、不公平で誠意のない寡徳、名君とは程遠かった。

なにやら今回の総裁選は、そんなイメージが浮かんでくる。

 

問題は衆議院の選挙を、いつ行うかということだ。

いずれにしても来年の10月までに行わなければならない。

選挙スケジュールのための優先順位第一は、公明党がそのカギを握っている。来年の東京都議選の任期は7月22日。この日の前後3か月間、公明党は絶対に総選挙を嫌がる。

確たることは言えないがこの日に向けて東京都へ学会員の大量移転が行われるようだ。

そうすると年内総選挙はかなり確率が高い。

菅政権の支持率と野党の選挙態勢が整ってるかで、決断するだろう。

 

     蛸壺やはかなき夢を夏の月    松尾芭蕉

夏の月が照らす海の下、壺の中で短夜のはかない夢をむさぼるタコ。

 

 

 


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