イギリスのプログレバンド、ジェネシスの5thアルバム。『月影の騎士』という邦題が付いていることでも有名な作品です。
ジャンル:プログレッシブ・ロック
オススメ度:★★★★★
ジェネシスはピーター・ガブリエルを中心として結成されたバンドであり、1970年にフィル・コリンズ(ドラム)とスティーブ・ハケット(ギター)が加入することによりプログレバンドとしての地位と名誉を獲得することになります。
作風は叙情的でストーリー性の強い楽曲が特徴であり、ジェネシスというバンドの最大の魅力。また、ライブにおけるピーター・ガブリエルの演劇的なパフォーマンスも人気の一つでした。
ハイライトはオープニングを飾る「Dancing with the Moonlit Knight」、シングルヒットした「Know What I Like (In Your Wardrobe)」、イントロのピアノが印象的な「Firth of Fifth」、アルバムB面のメインである「The Cinema Show」などです。
『Selling England by the Pound』はジェネシスの傑作と呼ばれる作品の中でもバランスが良くて聴きやすい作品です。
『Foxtrot』は20分超えの大曲「Supper's Ready」のインパクトが強すぎますし、彼らの最高傑作と呼ばれる『The Lamb Lies Down On Broadway(邦題:眩惑のブロードウェイ)』はロック・オペラ要素が強く長大かつ難解であり、かなりとっつきにくい内容となっています。
【トラックリスト】
1. Dancing with the Moonlit Knight
2. Know What I Like (In Your Wardrobe)
3. Firth of Fifth
4. More Fool Me
5. The Battle of Epping Forest
6. After the Ordeal
7. The Cinema Show
8. Aisle of Plenty
Dancing with the Moonlit Knight
【和訳】
"私の祖国はどこにあるのだろうか"
ただ一人の牧神は愛する人の眼を見て言った
"それは私と共にあるの!"
曖昧な女王はそう叫んだ
彼女の売り物の為に、彼は賞与を交換した
"最新の新聞だ!"
群衆の中で一人が叫んだ
"老人が死んだ!"
彼が残したメモにはテムズ爺さんと署名されていた
どうやら溺れてしまったようだ
ポンドを使ってイングランドを売る
希望と栄光の国民たち
時は過ぎ去り、今こそあなたの時代だ
落ち着いて、座るんだ
ウィンピーの夢を噛み締めながら
音もなく食べる
ポンドでイングランドを消化する
若者は言う"食べるものでどんな人間か分かる"
いいものを食べることだ
老人は言う"着るものでどんな人間か分かる"
いいものを着なさい
自分の身をわきまえながら、気にしない
自家製のベルトが切れる
隊長は一晩中踊り交わす
ダンスに参加するんだ
私に続くんだ、聖杯の太陽が地に落ちるまで
私に続くんだ、手持ちの金が無くなってしまうまで
月影の騎士と踊るんだ
緑の盾の騎士たちは、踏み鳴らし叫ぶ
酒場の外には太った老婦人がいる
クレジットカードを並べて、幸運を占う
カードの山札は最初から不均等で
全てが手から離れ遊んでいる
隊長は一晩中踊り交わす
ダンスに参加するんだ
私に続くんだ、円卓会議が始まっている
あなたが演じる場面だ
さあ、始めよう あなたは木馬を演じ
私は道化師を演じよう
雄牛をからかい
うるさく歩き回る
私に続くのだ、世界の捻じれをもって
私に続くのだ、すっからんかんになるまで
月影の騎士と踊るんだ
緑の盾の騎士たちは、踏み鳴らし叫ぶ
※ウィンピー(Wimpy)とは南アフリカ共和国に本社を置くハンバーガーチェーン店であり、南アフリカ共和国やイギリスで店舗を展開する。
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