トム・ヴァーレインがボーカルを務めるアメリカのロックバンドTelevisionの1stアルバム。
本作はNYパンクに分類されますが、クラッシュやピストルズにイメージされるパンクとは異なるアプローチがとられています。
全体的にゆったりですが、ギラギラしたギターが特徴で芸術性の強い複雑な構成をとっています。
そしてニューヨークのアンダーグラウンドな空気を伝えるシリアスな雰囲気を纏っています。
【トラックリスト】
1. See No Evil
2. Venus
3. Friction
4. Marquee Moon
5. Elevation
6. Guiding Light
7. Prove It
8. Torn Curtain
総じてロックの深淵や芸術性を感じることの出来る名盤の中の名盤と言える作品です。
See No Evil
芸術性の高い傑作
Marquee Moon
印象的なイントロのギターリフが繰り返され、長尺のギターソロが展開されるという構成になっています。NYの都市や夜を想起させるアングラ要素の強い楽曲となっています。
【和訳】
俺は覚えている
ああ、暗闇がどのように倍増したかを
俺は想起する
雷が落ちたことを
俺は耳を傾けていたんだ
雨の音に
俺は聞いていたんだ
素晴らしい音を
たまり場の生活で俺の夜にキスをする
死の口づけ、生の抱擁
ああ、俺はマーキームーンの近くに立っている
ただ待っている
線路の下で一人の男と話した
そして俺は尋ねる
どうすれば彼が狂わないかを
彼は言う「少年よ、見てくれ、なぜそんなに幸福じゃないんだ。お願いだからそんなに悲しまないでくれ」
たまり場の生活で俺の夜にキスをする
死の口づけ、生の抱擁
ああ、俺はマーキームーンの近くに立っている
躊躇っている
さあ、キャデラックが来た
墓地から引きずり出されてきた
俺に引き寄せられたんだ
そして言う「乗れ」と
そしてキャデラックは
墓地へ戻っていった
俺は再び出ていく
たまり場の生活で俺の夜にキスをする
死の口づけ、生の抱擁
ああ、俺はマーキームーンの近くに立っている
でも、俺は待っていない
俺は覚えている
ああ、暗闇がどのように倍増したかを
俺は想起する
雷が落ちたことを
俺は耳を傾けていたんだ
雨の音に
俺は聞いていたんだ
素晴らしい音を
【余談】
Marqueeとは"劇場の入口にある大きな看板"や"催し物に使われる大テント"を意味します。
この楽曲は月のように夜に輝くニューヨークの電光と都市をモチーフとしているのかもじれません。
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