名盤まとめブログ

ジャンル問わず名盤をまとめていくブログです。私は音楽ゲーム愛好家でもあり、音ゲー曲もまとめるのでぜひ聴いてみて下さい♪

【hideソロ名義による大傑作】PSYENCE(1996) - hide

2024-04-14 14:58:07 | ・1990年代(邦楽)
X JAPANで活躍した日本のミュージシャンhideのソロ2ndアルバム。

X JAPANで見られたようなシリアスさはまるでなくて、エンタメにエネルギーを全振りしたような作品です。

hide本人がやりたいことをやりたいようにやった結果、日本語歌詞や日本語による言葉遊びも多くなっています。洋楽の真似事ではなくしっかりと日本人らしさがあるのがとても好印象。

ハイライトは「ERASE」、「限界破裂」、「DAMAGE」、「FLAME」、「POSE」、「MISERY (remix version)」など

とにかく楽しくて興奮できる作品。本作に対してhideは「超大作だけど軽く聴けれて、男の子にとってすごいと思えるアルバム」、「小さい頃にhide自身が聴きたかったアルバム」というテーマを付け加えています。

【トラックリスト】
1. PSYENCE
2. ERASE
3. 限界破裂
4. DAMAGE
5. LEMONed I Scream (CHOCO-CHIP version)
6. Hi-Ho
7. FLAME
8. BEAUTY & STUPID
9. OEDO COWBOYS (In Low-Fi Mono!)
10. BACTERIA
11. GOOD BYE
12. Cafe Le Psyence
13. LASSIE (demo master version)
14. POSE
15. MISERY (remix version)
16. ATOMIC M・O・M


限界破裂



FLAME(Live)


【音楽アルバム紹介】The La's(1990) - The La's

2024-04-12 06:51:28 | ・1990年代(洋楽)
イギリスのロックバンド、ザ・ラーズの唯一のオリジナルアルバム。

リー・メイヴァースとジョン・パワーを中心としてリヴァプールで結成されたザ・ラーズ。当初、7曲入りのデモテープを作成し、それが音楽関係者の目に止まりレーベル『Go! Discs』から直接オファーを受けデビューします。

サウンドはUKロックらしい美しくキャッチーなメロディーが特徴。代表曲の「There She Goes」は永遠のアンセムとも呼べる名曲であり評論家達から高い評価を得ることに成功します。

3rdシングルの「Timeless Melody」をリリースする予定でしたが、リー・メイヴァースがその出来に納得できず発売をキャンセル。ここからプロデューサーやレーベルと軋轢が生まれはじめアルバムのリリースも水に流れてしまうことになってしまいます。

デビューから2年経ったにもかかわらず、アルバムが完成しないことにしびれを切らしたレーベルはスティーヴ・リリーホワイトを新プロデューサーに迎えアルバムのレコーディングを再スタートさせます。
しかし、リー・メイヴァースのこだわりの強さから曲の出来に満足出来ないバンドはまたしてもアルバムの作成を放棄。結局、スティーヴ・リリーホワイトがミックスをした本作『The La's』を完成させることになります。
この件により、リーは激怒し自分たちの音楽に対し「あんなゴミ音楽買うな!」とまで発言します。

その後、バンドは空中分解し、活動がないまま表舞台から姿を消しますが、2005年に突如再結成してライブを行い来日公演も成し遂げています。しかし、リーが納得する出来の
本当の1stアルバムは未だに発表されないままです。

楽曲の方に目を向けると「There She Goes」以外にも「Son of a Gun」、「I Can't Sleep」、「Timeless Melody」、「Way Out」など良曲揃い。最後の「Looking Glass」は8分近い大曲となっており、リーがコンセプトアルバムを作ろうとしていたことが伝わってきます。
しかし、楽曲をまとめてなんとかアルバムに仕上げた影響なのかデモver.のような粗削りの曲が散見されます。

【トラックリスト】
1. Son of a Gun
2. I Can't Sleep
3. Timeless Melody
4. Liberty Ship
5. There She Goes
6. Doledrum
7. Feelin'
8. Way Out
9. I.O.U.
10. Freedom Song
11. Failure
12. Looking Glass


There She Goes



【和訳】
彼女が通り抜ける
また彼女が通り抜ける
僕の頭の中を通り抜けていく

僕はただ抑えることが出来ない
この気持ちが残る

彼女が駆け抜けていく
また彼女が駆け抜けていく
僕の血管の中を駆け抜けていく

僕はただ抑えることが出来ない
この気持ちが残る

彼女が通り過ぎていく
また彼女が通り過ぎていく
僕の気持ちを連れて行く
他の誰も僕の気持ちを癒やすことができないんだ

僕はただ抑えることが出来ない
この気持ちが残る

彼女が通り過ぎていく、再び
僕が通ってきた道を通り過ぎていく

僕はただ抑えることが出来ない
この気持ちが残る

【いとしのレイラ】Layla and Other Assorted Love Songs(1970) - Derek and the Dominos

2024-04-08 12:40:10 | ・1970年代(洋楽)
エリック・クラプトンが率いていたロックバンド、デレク・アンド・ザ・ドミノスの唯一のオリジナルアルバム。

ブラインド・フェイス解散後にアメリカに渡ったクラプトンが、デラニー・アンド・ボニーのメンバーやアメリカ南部の音楽をやっているミュージシャンに出会い、インスパイアされて生まれたのがデレク・アンド・ザ・ドミノス。
メンバーはジム・ゴードン(Dr)、カール・ラドル(B)、ボビー・ウィッチロック(Key)、にエリック・クラプトン(Vo,G)の4人。そこにオールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマンが参加して生まれたのが本作です。

「Layla」ばかりが注目されがちですが、クラプトンのブルースへの深い造詣を表現したような、アーシーで味わい深いブルースの世界が広がっていることも魅力。

クリームで見られたような緊張感のあるインプロヴィゼーション/サイケデリックではなく、リラックスした自信たっぷりで伸びやかな演奏に仕上がっています。そうした特徴がこのアルバムを時代を超えて愛され続ける名盤にしているのだと思います。

多くの可能性を秘めたバンドでしたがセカンドアルバムのレコーディング中にクラプトンとゴードンが仲違いしてしまい解散することになってしまいます。

【トラックリスト】
1. I Looked Away
2. Bell Bottom Blues
3. Keep On Growing
4. Nobody Knows You When You're Down and Out
5. I Am Yours
6. Anyday
7. Key to the Highway
8. Tell the Truth
9. Why Does Love Got to Be So Sad?
10. Have You Ever Loved a Woman
11. Little Wing
12. It's Too Late
13. Layla
14. Thorn Tree in the Garden


Layla
有名な逸話ですがこの曲はクラプトンが親友のジョージ・ハリスンの当時の妻、パティ・ボイドへの想いを歌ったラブソングです。俗っぽく言うと不倫の歌ですね。
前半のギターがうねるハードな曲調から一転して、メロウな作風に変わるドラマティックな曲調はクラプトンの抑えきれない感情を表現しているかのようです。



Thorn Tree in the Garden
アルバムの最後を飾るアコースティック主体の楽曲。作曲はクラプトンではなく、ボビー・ウィッチロックですがLaylaでの余韻を引き立てる重要な役割をしています。



【和訳】
庭に棘のついた木がある
僕の言っている意味が分かるかい
君の気持ちを傷つけたくないけど 本心ではないみたいだ
君がいなくて寂しいんだ

彼女は僕が好きになった唯一の女の子
僕が理解してるただ一人の人
愛を分かち合った唯一の人
君がいなくて寂しいんだ

でもとても不思議に見えるんだ
彼女が僕に背を向けて
最後の別れも言わず立ち去ってしまったことを
彼女が道を歩いていて、出会うすべての男を愛したとしても
誰がその理由を答えられるのだろう?
神よ、それが僕ではないことを祈ります

もし二度と彼女に会えなければ、その手を握ることは出来ない
もし彼女が誰かの腕の中なら、諦めるしかない
でも僕は彼女が恋しいんだ、今でも恋しいんだ

多分、近いうちにどこかで

【ハード・ロックの特異点】Appetite for Destruction(1987) - Guns N' Roses

2024-04-03 23:24:03 | ・1980年代(洋楽)
アメリカのハードロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズのデビューアルバム。

ガンズ・アンド・ローゼズはアクセル・ローズとイジー・ストラドリンを中心に結成されたAXLというバンドが始まり。バンドはその後『ハリウッド・ローズ』と改名するも、1985年にハリウッド・ローズは解散してしまいます。
その後、L.A.ガンズのトレイシー・ガンズと意気投合して、アクセル、イジー、トレイシーの3名にロブ・ガードナー、オーレ・ビーチの2名を加え、二つのバンド名を合体させた『ガンズ・アンド・ローゼズ』が結成されることになります。しかし、このメンバーは長続きせずトレイシー、ロブ、オーレの3名が離脱して、代わりにベーシストのダフ・マッケイガン、ギタリストのスラッシュ、ドラマーのスティーヴン・アドラーが加入し黄金期のラインナップが完成することになります


サウンドの方は『破壊衝動』のタイトル通りエネルギッシュでスリリング。ハード・ロックの美学を持ちながらも、パンクやヘヴィメタルのような攻撃性も併せ持っていて唯一無二の傑作となっています。

アクセル・ローズの幅広い音程によるパワフルなヴォーカル、スラッシュのエモーショナルなギタープレイが魅力的なほか、作曲面ではイジー・ストラドリンによる貢献も大きく「Paradise City」、「Sweet Child o' Mine」は彼の作曲です。

1stながらとても完成されていて非の打ち所が無い作品。ロックの伝統をしっかりと踏襲しつつ、ハード・ロックの新たな可能性を切り開いた名盤です。

余談ですがこのアルバムのオリジナルジャケットはロバート・ウィリアムズなる画家が78年に描いたポップアートであり、その絵のタイトルが『アペタイト・フォー・デストラクション』でした。しかし、このジャケットは刺激が強くショッキングな内容であったため回収されたという逸話があります。ちなみにリマスターされたDeluxe Editionでその発禁ジャケが再現されています。

【トラックリスト】
1. Welcome to the Jungle
2. It's So Easy
3. Nightrain
4. Out ta Get Me
5. Mr. Brownstone
6. Paradise City
7. My Michelle
8. Think About You
9. Sweet Child o' Mine
10. You're Crazy
11. Anything Goes
12. Rocket Queen


Welcome to the Jungle



Sweet Child o' Mine



【和訳】
彼女の笑顔は
俺に子供の頃を思い出させる
すべてが新鮮で青い空が広がっていたころ

今でも彼女の顔を見ると
俺を特別な場所に連れて行ってくれる
ずっと見つめ続けていると、俺は泣き崩れてしまうだろう

ああ、俺の可愛い人
ああ、俺の愛する人よ

彼女の瞳は最も青い空のよう
そこに雨が降ったら
その目を見るだけで辛くなる

彼女の髪は暖かく安心できる場所を思い出させる
子供のころ隠れていた場所のような
雨と雷が静かに過ぎ去ってくれるように祈って欲しいんだ

ああ、俺の可愛い人
ああ、俺の愛する人よ

どこに行こう?
今からどこに行こうか?
どこに行こう?

可愛い人
俺の愛する人よ