名盤まとめブログ

ジャンル問わず名盤をまとめていくブログです。私は音楽ゲーム愛好家でもあり、音ゲー曲もまとめるのでぜひ聴いてみて下さい♪

【ライブアルバムの最高峰】Live at Leeds(1970) - The Who

2024-06-15 11:22:51 | ・1970年代(洋楽)
イギリスのロックバンド、ザ・フーのライブアルバム。
1970年2月14日のリーズ大学で演奏された内容が収録されています。

このときの演奏メンバーは以下の通り。
ロジャー・ダルトリー - ヴォーカル、ハーモニカ
ピート・タウンゼント - ギター
ジョン・エントウィッスル - ベース
キース・ムーン - ドラム

オリジナルアルバムの『The Who Sell Out』や『Tommy』で見られたような芸術性やポップ性は息を潜め、ワイルドなハードロックが繰り広げられており、ザ・フーが最強のライブバンドと称される所以となっています。

オリジナルは6曲ですが、1995年に実際のライブで演奏した8曲が追加された25周年エディションが発売され、以後再発される際はこのバージョンがベースとなることになります。

オリジナル版の曲目は全てハイライトと呼べるくらい最高なのですが、追加された「Heaven And Hell」や 「I Can't Explain」、「Fortune Teller」も最高の演奏となっています。

ピートのハードなギターとキースの手数の多いパワフルなドラムがまず印象的ですが、楽曲を骨太なものに仕上げるジョンのベースも見事であり、そこにロジャーのヴォーカルが乗っかかり高揚感を生み出しています。
あらためてザ・フーはメンバー全員が高い演奏技術を保有していることを再認識します。

【トラックリスト】
オリジナル版
1. Young Man Blues
2. Substitute
3. Summertime Blues
4. Shakin' All Over
5. My Generation
6. Magic Bus

25周年エディション
1. Heaven And Hell
2. I Can't Explain
3. Fortune Teller
4. Tattoo
5. Young Man Blues
6. Substitute
7. Happy Jack
8. I'm A Boy
9. A Quick One, While He's Away
10. Amazing Journey / Sparks
11. Summertime Blues
12. Shakin' All Over
13. My Generation
14. Magic Bus


Young Man Blues(Live)



My Generation(Live)


【音楽アルバム紹介】Kick Out the Jams(1969) - MC5

2024-06-13 18:28:59 | ・1960年代(洋楽)
アメリカデトロイト出身のロックバンド、MC5の1stアルバムでありライブアルバム。

MC5のメンバーは以下の通り。
ロブ・タイナー - ヴォーカル
ウェイン・クレイマー − リードギター
フレッド・ソニック・スミス - リズムギター
マイケル・デイヴィス - ベース
デニス・マシンガン・トンプソン - ドラム

MC5は歪んだ大音量のギターと過激なパフォーマンスが特徴のバンドであり、今日ではパンクの先駆者と評されているバンドです。

本作はMC5の1stアルバムでありライブアルバムにもなっている内容。破壊的なギターの音にハイテンションなヴォーカルが特徴ですが、Ramblin' RoseやKick Out the Jamsのようにフックが効いたギターリフも魅力です。

オープニングを飾る「Ramblin' Rose」、Mother F*ckerで始まる「Kick Out the Jams」、トラック2からそのまま続く「Come Together」、パンクロックな「Rocket Reducer No. 62 (Rama Lama Fa Fa Fa)」などがハイライトです。

ちなみにタイトルのKick Out the Jamsとはステージ上で演奏(ジャム)しているバンドに対して、「さっさと演奏をやめろ(ジャムを蹴り出す)」と習慣的に言っていたことが由来となっています。

ストゥージズと並びプロトパンクの重要なバンドとして語られることが多いですが、大音量で聴いて純粋に音の洪水を楽しむのも一興です。

【トラックリスト】
1. Ramblin' Rose
2. Kick Out the Jams
3. Come Together
4. Rocket Reducer No. 62 (Rama Lama Fa Fa Fa)
5. Borderline
6. Motor City Is Burning
7. I Want You Right Now
8. Starship


Kick Out the Jams(1970Live)




【音楽アルバム紹介】攻撃的国民的音楽(2014) - 八十八ヶ所巡礼

2024-06-07 20:09:41 | ・2010年代(邦楽)
日本のスリーピースバンド、八十八ヶ所巡礼の5thアルバム。

八十八ヶ所巡礼のメンバーは以下の通り。
マーガレット廣井 - ヴォーカル、ベース
Katzuya Shimizu - ギター
Kenzo - ドラムス

八十八ヶ所巡礼は人間椅子の音楽に影響を受けたバンドであり、激しい音楽性に仏教や東洋的な世界観が展開された歌詞が最大の特徴。
演奏技術も極めて高く、唸りまくるベース、テクニカルに鳴り響くギター、要所を押さえて楽曲を盛り上げるドラムなど誰か一人でも欠けたらこの音楽性は成立しないと思わせるレベルです。

また、全員キャラが立っていることもさながら、マーガレット廣井の妖艶な容姿とヴォーカルがリスナーの心を掴んで離さないことも大変魅力。

ハイライトは「赤い衝動-R.I.P-」、「IMNY」、「ユーレイ・ドライヴ」、「エイトビイトな人々」など。
アルバムタイトルとなった「攻撃的国民的音楽」は狂気に飲まれそうになるような凄まじい楽曲。

アルバムのトータル時間は約30分と短いですが、歌詞・演奏ともに密度が高く聴き終わったときの満足感は半端ないのでぜひ聴いてみてくださいね。

【トラックリスト】
1. 赤い衝動-R.I.P-
2. IMNY
3. 攻撃的国民的音楽
4. -超感覚的宇宙-
5. Violet Purple Bible
6. 都会の魔界
7. ユーレイ・ドライヴ
8. エイトビイトな人々


攻撃的国民的音楽


【音楽アルバム紹介】I WAS JAPANESE KINKS(2010) - THE BOHEMIANS

2024-06-05 23:17:09 | ・2010年代(邦楽)
平田ぱんだがヴォーカルを務める日本のロックバンド、THE BOHEMIANS(ザ・ボヘミアンズ)の1stアルバム。

The WhoやThe Kinks、The Libertinesなどから影響を受けたストレートなロックンロールが特徴のバンド。

ボヘミアンズは2010年代にガッツリロックンロールをやってるバンドというだけで価値があるのですが、楽曲のクオリティが高く、そして彼らのロックンロールに対する愛がひしひしと伝わってくることがとても良い。また、平田ぱんだのぶっきらぼうな歌唱も楽曲にマッチしていてグッド。

オープニングを飾るロックンロールナンバー「おぉ!スザンナ」、リバティーンズの影響を感じる「ダーティーでリバティーなベイビー、お願いだから」、スピード感のあるロックンロール「明るい村」と「シー・セッド・ヤァ!ヤァ!ヤァ!」、ヘンテコで面白い「軍団」、ラストを飾る感動的な「ロックンロール」がハイライトです。

【トラックリスト】
1. おぉ!スザンナ
2. ダーティーでリバティーなベイビー、お願いだから
3. お気にのチェルシー
4. 明るい村
5. シー・セッド・ヤァ!ヤァ!ヤァ!
6. 軍団
7. 私の家
8. ビート!ビート!ビート!
9. 麗しのグッドルッキングガイ
10. ロックンロール


おぉ!スザンナ



ロックンロール
ストーンズの「無情の世界」やクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」がオマージュされた楽曲。


【音楽アルバム紹介】天国と地獄(1992) - カーネーション

2024-06-04 17:58:47 | ・1990年代(邦楽)
直枝政広率いる日本のロックバンド、カーネーションの4thアルバム。

カーネーションはバンド名を変更する前のバンド名が『耳鼻咽喉科』であったほど、当初はひねくれた音楽性を持っていたバンド。
その性質から初期は「和製XTC」、「ムーンライダーズの弟バンド」と呼ばれることもありましたが、次第にポップな作風にシフトしていきます。

このアルバムはポップな方向を目指した果てに生まれた作品であり、カーネーションらしさとポップさがハイレベルで両立された彼らの最高傑作と呼び声の高い名盤となっています。
型にはまらない自由なロック、遊び心や時に毒のある歌詞が特徴であり、非常にバラエティ豊か。リスナー飽きさせることなく最後まで駆け抜けていきます。

ハイライトがとにかく豊富であり「オートバイ」、「体温と汗」、「未確認の愛情」、「学校で何おそわってんの」、「毒よ眼ざめなさい」など名曲が多数。
アルバム後半には島倉千代子のカバーの「愛のさざなみ」、「The End of Summer」、「地球はまわる」などエンディングっぽい楽曲が立ち並び、アルバムタイトル曲の「天国と地獄」と〆。
アルバムの曲順がとても考えられていてトータルアルバムとして聴かせる構成になっています。

【トラックリスト】
1. オートバイ
2. 体温と汗
3. 未確認の愛情
4. ハリケーン
5. ファームの太陽
6. いくいくお花ちゃん
7. 学校で何おそわってんの
8. 毒よ眼ざめなさい
9. おはよう
10. 愛のうわばみ
11. 愛のさざなみ
12. The End of Summer
13. 地球はまわる
14. 天国と地獄


体温と汗



地球はまわる