それは、いつものように何でもないチャットをしていた時だった。
『もう成績返ってきたよ』
『早いね。どうだった?』
『すごく良くできた!予想以上だった』
『仁さんすごいね♪』
『メイサさんのおかげ。いい先生だから』
『仁さんがいい学生だからだよ』
『これでメイサさんから良いご褒美貰えそう』
プッと私は吹き出した。
『仁さん、やっぱり良い学生じゃないかも』
『どうして!?』
『何のために勉強頑張ったか、思い出した(笑)』
すぐに仁は、(笑)と返信した上で、こう返してきた。
『大切なことのために頑張った』
私は再び吹き出した。
『ははは、仁さん面白い』
『(笑)』
『仁さんと話すと、いつもたくさん笑っちゃう』
『僕もメイサさんを笑わせるのが好きだよ』
おっとー。そうきたか。
よぉーし、訂正入れちゃえ。
『訂正文:僕もメイサさんを笑わせるのが好きだし、笑い声を聞くと嬉しくなる』
私の訂正文を見て、仁さんはまた、メイサさんの言う通りだよ、と楽しそうに答えた。
『そう言ってくれると嬉しいな♪』
『本当のことだからね。メイサさんは僕を笑わせるのが好き?』
『うん♪』
『どうして?』
(΄◉◞౪◟◉`)
えっ…とぉーーーーーーー
『なぁに?その質問(笑)』
ピロリン
『どうして僕のことを笑わせるのが好きなの?』
詰めてきた。
ど、
どうしようーーーー!!
私は頭の中がズンドコ祭りになっていたが、あくまで冷静を装って返信した。(ズンドコ祭りって何)
『アハハ(笑)仁さんと話すと楽しいからかなー♪だからいつもつい長電話しちゃう』
『そうだね。いつも寝不足だね』
『そうだよ。お互いもっと寝たほうがいいよ』
『そう思う。でもしょうがない。僕は
好きな人と話したら、自分からやめることができない』
(!!(΄◉◞౪◟◉`)(΄◉◞౪◟◉`)(΄◉◞౪◟◉`)
なっ、
何じゃそりゃぁーーーーーー!?!?!?
ちょちょちょちょっと待って。もしかしたら、人としてっていうフレーズ書くの忘れただけかもしれないよ。
だ、だ、だ、大体8個下だから!は、ち、こ!!!
ピロリン
きゃっまた来た!涙
『僕、さっきの質問の答え、まだ待ってるよ』
『え?』
『メイサさんは、どうして僕とこんなに頻繁に電話してるの?』
仁さん………
『えっと…』
ポチポチ…ポチ…
『なんて答えたらいいのかな(笑)答える前に、聞きたいことがあるな』
『聞いて』
『仁さんは?』
キーボードを打つ指先に、心音が響くようだった。
『仁さんが教えてくれたら、答える』
ピロリン
『僕はメイサさんのことが大好きだからだよ。
残念なことに僕達はすごく離れたところに住んでいるけど、
僕は可能な限りすぐにメイサさんに会えるように全力を尽くします。』
仁さん………!
ビックリした気持ちも心のどこかにいた気がするけど
そんな事どうでもいいくらい、抱えきれないくらい沢山の温かい気持ちが押し寄せて来た。
仁さん、本当?
仁さんもそう思っていてくれたの?
すごく、すごく嬉しい。。。
『メイサさん』
『はい』
『次は、メイサさんの番だよ。返事、して』
私はハァーとため息をつき、両手で頬を覆った。
頬が熱い。
仁さん、じゃ、素直に答えちゃうよ。
ポチポチポチ………ピロリン
『私は仁さんが大好きなの。前からずっと。
早く会いたい、来て欲しいってずっと思ってたの。そんな事ばっかり考えてた。』
すぐに、仁が返事を打ってきた。
『僕も同じ気持ちを持っていた』
『本当に?』
『うん、ずっと前から好きだと思ってた』
『いつから?』
『初めて電話した時から』
やっぱり、とちょっと思った。
仁さんはさらに聞いてきた。
『メイサさんはいつから僕がメイサさんのこと好きだって気づいてた?』
『うーん。初めて長チャットした時かな』
私はサラサラと文章をしたためた。
『すごく長く話したし、お互い楽しかったから。それに、仁さんは嘘をついたけど私のこと可愛いと思って連絡してきたから。
そんなふうに思っている人とあんなに楽しく話したら、好きになると思う』
仁さんは、バレてたね、と笑った。そして、でも、と続けた。
『でも、これでやっと楽になった。バレてよかった』
『ははは(笑)もっと早く言ってくれればよかったのに』
『まだ知り合って間もないから、言ったら気持ち悪いって思うでしょ』
『まぁ、ね』
『だから隠してたけど、メイサさんにバレた』
私は思わず、微笑んだ。
『まぁ、仁さんは本だからね』
こうして、私達は晴れて両思いになった。
これからどんな障害があるのかとか、実際にいつ会えるのかとか、
まだ見えぬ未来(さき)のことは考えず、
ただずっと心に溜めていた思いをようやく口にすることができて、
そしてやっと、ずっと聞きたかった言葉を聞くことができて、すごく幸せな気持ちでいっぱいだった。
続きます。
『もう成績返ってきたよ』
『早いね。どうだった?』
『すごく良くできた!予想以上だった』
『仁さんすごいね♪』
『メイサさんのおかげ。いい先生だから』
『仁さんがいい学生だからだよ』
『これでメイサさんから良いご褒美貰えそう』
プッと私は吹き出した。
『仁さん、やっぱり良い学生じゃないかも』
『どうして!?』
『何のために勉強頑張ったか、思い出した(笑)』
すぐに仁は、(笑)と返信した上で、こう返してきた。
『大切なことのために頑張った』
私は再び吹き出した。
『ははは、仁さん面白い』
『(笑)』
『仁さんと話すと、いつもたくさん笑っちゃう』
『僕もメイサさんを笑わせるのが好きだよ』
おっとー。そうきたか。
よぉーし、訂正入れちゃえ。
『訂正文:僕もメイサさんを笑わせるのが好きだし、笑い声を聞くと嬉しくなる』
私の訂正文を見て、仁さんはまた、メイサさんの言う通りだよ、と楽しそうに答えた。
『そう言ってくれると嬉しいな♪』
『本当のことだからね。メイサさんは僕を笑わせるのが好き?』
『うん♪』
『どうして?』
(΄◉◞౪◟◉`)
えっ…とぉーーーーーーー
『なぁに?その質問(笑)』
ピロリン
『どうして僕のことを笑わせるのが好きなの?』
詰めてきた。
ど、
どうしようーーーー!!
私は頭の中がズンドコ祭りになっていたが、あくまで冷静を装って返信した。(ズンドコ祭りって何)
『アハハ(笑)仁さんと話すと楽しいからかなー♪だからいつもつい長電話しちゃう』
『そうだね。いつも寝不足だね』
『そうだよ。お互いもっと寝たほうがいいよ』
『そう思う。でもしょうがない。僕は
好きな人と話したら、自分からやめることができない』
(!!(΄◉◞౪◟◉`)(΄◉◞౪◟◉`)(΄◉◞౪◟◉`)
なっ、
何じゃそりゃぁーーーーーー!?!?!?
ちょちょちょちょっと待って。もしかしたら、人としてっていうフレーズ書くの忘れただけかもしれないよ。
だ、だ、だ、大体8個下だから!は、ち、こ!!!
ピロリン
きゃっまた来た!涙
『僕、さっきの質問の答え、まだ待ってるよ』
『え?』
『メイサさんは、どうして僕とこんなに頻繁に電話してるの?』
仁さん………
『えっと…』
ポチポチ…ポチ…
『なんて答えたらいいのかな(笑)答える前に、聞きたいことがあるな』
『聞いて』
『仁さんは?』
キーボードを打つ指先に、心音が響くようだった。
『仁さんが教えてくれたら、答える』
ピロリン
『僕はメイサさんのことが大好きだからだよ。
残念なことに僕達はすごく離れたところに住んでいるけど、
僕は可能な限りすぐにメイサさんに会えるように全力を尽くします。』
仁さん………!
ビックリした気持ちも心のどこかにいた気がするけど
そんな事どうでもいいくらい、抱えきれないくらい沢山の温かい気持ちが押し寄せて来た。
仁さん、本当?
仁さんもそう思っていてくれたの?
すごく、すごく嬉しい。。。
『メイサさん』
『はい』
『次は、メイサさんの番だよ。返事、して』
私はハァーとため息をつき、両手で頬を覆った。
頬が熱い。
仁さん、じゃ、素直に答えちゃうよ。
ポチポチポチ………ピロリン
『私は仁さんが大好きなの。前からずっと。
早く会いたい、来て欲しいってずっと思ってたの。そんな事ばっかり考えてた。』
すぐに、仁が返事を打ってきた。
『僕も同じ気持ちを持っていた』
『本当に?』
『うん、ずっと前から好きだと思ってた』
『いつから?』
『初めて電話した時から』
やっぱり、とちょっと思った。
仁さんはさらに聞いてきた。
『メイサさんはいつから僕がメイサさんのこと好きだって気づいてた?』
『うーん。初めて長チャットした時かな』
私はサラサラと文章をしたためた。
『すごく長く話したし、お互い楽しかったから。それに、仁さんは嘘をついたけど私のこと可愛いと思って連絡してきたから。
そんなふうに思っている人とあんなに楽しく話したら、好きになると思う』
仁さんは、バレてたね、と笑った。そして、でも、と続けた。
『でも、これでやっと楽になった。バレてよかった』
『ははは(笑)もっと早く言ってくれればよかったのに』
『まだ知り合って間もないから、言ったら気持ち悪いって思うでしょ』
『まぁ、ね』
『だから隠してたけど、メイサさんにバレた』
私は思わず、微笑んだ。
『まぁ、仁さんは本だからね』
こうして、私達は晴れて両思いになった。
これからどんな障害があるのかとか、実際にいつ会えるのかとか、
まだ見えぬ未来(さき)のことは考えず、
ただずっと心に溜めていた思いをようやく口にすることができて、
そしてやっと、ずっと聞きたかった言葉を聞くことができて、すごく幸せな気持ちでいっぱいだった。
続きます。