木下氏が自治体経営コスト削減チェック項目一覧を提案しています。
また、なぜ改革は必ず失敗するのか とも書いています。
改革をすれば苦しい時期が続きます。この方向で良かったと確信が見えるまで住民がこらえきれなければ、改革者はその立場を失います。
行政改革を急いで行い、浮いた財源を子育て支援や教育、新産業育成に使いました。
しかし、教育の成果も建設業に代わる産業の姿も、すぐにあらわれるわけではありません。
とくに子育て支援策は効果が出るまでに長い時間がかかるもので、目にみえやすいものではありません。
衰退する中で談合防止などの取り組みを行えば、公共事業中心の建設業界の不満は高まります。
既得権を失った公務員も同様です。仕事を失った人には、強い恨みが残るでしょう。
改革とは、既得権益を次から次へとはがしていくという事です。
改革で得た利益は特定の層に集まる事は無く、薄く広く分配されるにとどまります。
これで強力な味方ができるはずがありません。
味方は増えず敵が増える。こうした状態が続いていけば、いずれ必ずやられてしまうのです。
http://www.kinoshita-toshiyuki.net/
木下 敏之 (きのした としゆき)
省エネのベンチャー企業の取締役九州支店長、ITベンチャー企業の副社長としてNTTデータ九州と浦添市役所の基幹ITシステムを開発するなど、ビジネスの最前線で戦う一方、行政刷新会議の事業仕分け人や原口大臣のICT政策の委員に就任して国レベルの政策の検討に参加。
東京大学公共政策大学院、中央大学大学院、自治体等で講演多数。6年前まで佐賀市長(2期)。元農林水産省キャリア官僚。福岡市南区在住。佐賀市生まれ。51歳。
ラサール高校、東京大学法学部卒業。
妻と中学校1年生の子供一人。
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