川瀬有希の時の旅


「今日は何の日」と題し、過去のその日に起こった出来事を、自由気ままに語るブログです。

11月27日/ 今日は何の日

2012-11-27 00:15:00 | 誕生日

(1957年)佐山聡誕生日

幼い頃、プロレスには全く関心がなかった。
何となく野蛮な気がして、好きにはなれなかった。
知ってるレスラーも猪木・馬場、後はブッチャーぐらいで、皆「名前は聞いたことがある」ぐらいの認識に過ぎなかった。

転機が訪れたのは1981(昭和56)年。

マスクを被った凄いレスラーがいる、との評判を耳にし、普段なら聞き流していただろうに、何故かその時に限っては、一度見てみたいという衝動に駆られ、そのレスラーが登場するというテレ朝の新日本プロレスの中継に初めてチャンネルを合わせた。
そこで目撃した話題のレスラーの戦いぶりに、それまでのプロレスに対する概念を覆す程の衝撃を、僕は受けることになる。
そのレスラーこそが初代タイガーマスク、即ち佐山聡だ。
力よりも技、それも信じられないような空中殺法を次々と繰り出すタイガーのレスリング・スタイルに、一夜にして魅了されてしまったのである。
当時、新日の中継は金曜の夜8時に放送されていたが、それまでその時間は裏の『2年B組仙八先生』(TBS)を観ていたものの、その夜を境にテレ朝へ完全シフト。
以降、毎週欠かさず新日を観るのが習慣になった。

そして、そこからの卒業もまた、突然だった。

ある週から急にタイガーの姿が画面から消えたのだ。
新日を辞めたことをその後知り、詳しい事情を把握するが、それまではまだ子供だったので何が何だか分からず、そうこうするうちにタイガーへの、更にはプロレスそのものへの熱意が薄れ、いつしかテレビ中継を観なくなっていた。
ある意味、僕の中で時間が止まったままになってるとも言えよう
今でも僕にとっては、プロレスと言えばタイガーマスク、新日黄金期に鮮烈に現れ、突如去っていった初代タイガーその人を指す。

余談だが、随分経ってから、佐山氏が自分と同じ郷里出身だと知り驚いたのを思い出す。
あの驚きは、松田優作の時と一緒(優作の場合、生前はプライベートなことには全然興味がなくて、亡くなった時に初めて自分と同じ県・同じ市出身だと知ったのだが)。


最新の画像もっと見る