2008シーズン vs 大分ベバド

リーグ戦も残すところあと3戦。
なかなか結果が出ない我がチームではあるが、
今宵も集まってくれたメンバーに感謝、感謝の第6節♪

FW:鈴木
MF:安藤・森田・松本・泥谷・前田
DF:吉松・佐藤・朝井・久保
GK:桑原

今節、朝井監督は4-5-1を採用。
中盤を厚くし、右サイド、照明の当たらない場所に前田、
さらにスピードのある鈴木をトップに配置。
中盤支配力＋鈴木のスピード＋前田の闇サイド攻撃＝初得点。

この計算式が成り立ったみたいです。

「よーし、バンバン前に飛び出していこ！
バンバンスペースにパス出していこ！！」

序盤、この計算がズバリ的中。
中盤でのキープから、相手の浅いDFラインの裏を突く攻撃が見られる。

まず、中央の安藤から松本へ縦パス。
ダイレクトで流したスルーパスに鈴木が走りこむ。
そのままＧＫを交わし…勢い余って、体ごとゴール裏のネットに絡まる。
安藤のスルーパスに2列目から飛び出した泥谷がGKと1対1に♪
…が、シュートは惜しくもGKにかすり枠横にそれる。
さらに、泥谷の落としから森田が強烈なミドル！…GK真正面。

どれもこれも激アツでした♪

守備陣も踏ん張りを見せる。
誰がどう見ても、1人だけレベルが異次元のFWビエリ。
朝井を中心に、佐藤、久保、吉松が必死にマーク。

吉松の闘志のこもったスライディングは仲間を奮起させ、
朝井のコーチングは笑いのツボを押さえ、クワの好セーブもあり、
試合は0-0の緊迫した展開で進む。

前半終盤、中央の松本に楔が入る。
振り向き様に、左サイドに流れた安藤にスルーパス。
そのままパスアンドゴーで、安藤からのクロスをダイレクトボレー！
当たり損ないになるもGKの手を抜け、ゴールとなるとこだった。

…このGKのファンブルをヤツは見ていた。
いや、多分、見ていたと思う。
後半に続く！
あ……その前に、朝井のお笑いタックルでPKを献上し、0-1で折り返す。
「ワイのタックルは2枚刃やったにのぅ…」

――1枚目で既に倒していたってば♪

後半開始早々、追加点を奪われる…が、
ここでようやく眠れる獅子が牙を剥いた。
パスを受ければ、そのままドリブルしてタッチラインを割るわ、
トラップは、そのまま相手への絶妙なパスになるわ、で、
全ての人を油断させていたヤツこそ、前田獅子が…

ガォ～。

朝井、安藤、泥谷のコンビで左サイドからチャンスメイク。
そしてゴール前にクロスを上げる。
ニアサイドで競り合う鈴木、こぼれ球がファーに流れ、
チャンスが途切れたと誰もが思った次の瞬間！

ガオォ～。

ボールに追いつく、黄金の左足を振りぬく！！

「カスっ！！」
…よ、よわっ。

ボテボテとGKに向かって、バウンドしながら転がる。
誰もがシュートミスかと思った次の瞬間、

「お、俺のシュートは3枚刃やでーーーっ！！」

ガオオォ～。

常人には見えない回転のかかったシュート（本人談）はなんと…
GKの腕を弾く。いや、正確に言うと…掴み損ねる。

そこにいた鈴木！
こぼれ球を押し込み、チーム初ゴールをもたらす！

この1点で勢いづいたのは…誰よりも朝井だった♪
「こっからバンバンいくでーっ！」
と、その言葉に嘘はない。
最終ラインからバンバンと前線に飛び出し、
入っていればスーパーゴールと言う惜しいシュートも見せた。

しかし、地力で勝る相手。
そこから3失点。
あの強力FW一人に4失点とは…恐るべし、恐るべし。



試合後の特別インタビュー

記者：本日は、待望の初得点を挙げた鈴木選手に来て頂きました。
チーム初得点。おめでとうございます！

鈴木：ありがとうございます。

記者：まず、あの瞬間、振り返って頂きましょう！

鈴木：左からのクロスでした。
てっきり身長のある松本さんが競るものだと思っていました。
しかし、松本さんに背中を押され、ニアに流れてしまい競る羽目に…
きっと、「頑張れ！」って僕の背中を押してくれたんでしょうね。

記者：いや…違うと思います。

鈴木：ボールがファーに流れた瞬間、
正直、チャンスは潰れたと思いました。
前田さんの姿は目に入りました。それでも、チャンスはつぶ…

記者：前半のプレー内容が…アレでしたからね。

鈴木：はい。

記者：しかし、前田選手のシュートからゴールが生まれた訳ですが…

鈴木：え？シュートなんですか？
あれは…トラップミスでしょ♪

記者：あっ！…ですよねぇ。