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めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

非自己

2007-05-02 14:24:17 | brain&heart
私が”私”であるという一番の起点は脳になるだろう。
皮膚を移植しても心臓を誰かのものと交換しても
私は"私”である。(しかし、他者の臓器を移植されたとき
その他者の記憶が流入すると言う話もあるが。
※ペンローズの言うマイクロチューブルに量子的な
意識の座があるとすれば、それ自体ありえる話ではある。)

そこの部分では脳は交換してしまったら自分ではなくなる。
だが、免疫系で考えると自己と非自己は違うようだ。
それは臓器移植後の免疫抑制剤などでよく知られているわけで
必要な心臓であろうと排除しようとしてしまう。

では身体が考える自己と非自己というアイデンティティと
脳との関連はどうなるのだろう。
そして、身体があって初めて入出力機として機能する脳は
どこまで身体を自己と感じているのだろうか。
人工臓器で交換された場合、それ以上に延長としての身体。
ロボットアームなどと接続された場合、どこまでを身体と
感じるのだろうか。
そしてまた、コンピュータなどと接続された場合いったい
どのような感覚を持つのだろう。

意識は身体とセットで初めて発動すると思っている。
となるとテクノロジで出来た身体はおそらくいままでの
人間の感じたことの無いものになるだろう。
それを踏まえたうえで免疫から考える自己とは。
これもまた、実は人間が獲得したものなのではないだろうか。
つまり、以前は感覚器官でもなんでもなかったものを
免疫と言う"イメージの外殻”を得て初めて身体を得たのではないか。


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