カズオ・イシグロ。
ネタバレあります。
まず、読み始めて数ページで”ああ、クローンの臓器提供だな”と気が付いた。
”提供者”という言葉には私の頭の中ではダイレクトにそこに接続されてしまう。
だから、”予備知識無しで読んだ方がいい”という言葉はあまり意味を
成さなかったと思う。
SFという形を成していないけれど、SF的要素を一部にはもっているだろう。
しかし、現在の技術では身体一個丸ごと作るより . . . 本文を読む
さきの山小屋帰り。
普段ならこの当たりは一面の雪だろうか。
しかし今年は暖冬のせいか北面は雪、南面は乾いて雪もない。
しかも、人が通って踏み固めたあとに雪が溶けて凍っている。
登山靴を蹴りこんでもようよう食い込まない。
かといってアイゼンを出すほどでもない。
どうせ南面にいけばはずさなければならないし。
というので脇を通ったり足跡の付いていない雪の上を
歩いたり。
いっそのことどっちかにして欲 . . . 本文を読む
日常の暮らしでは火をおこすなんて事はしない。
庭をもっていない私などなおさらだ。
以前登った山にある避難小屋には薪ストーブが置いてある。
火を入れてみたくて薪を背負ってその小屋を目指した。
水場があることを知っていたので水はほとんどもたず
天候は良かった。
尾根筋に出ると北からの風が強く顔が痛い。
北の斜面には一面雪がつきている。
面白いことに南は冬枯れの景色。
山小屋につくと、既に先客がいて . . . 本文を読む
万城目学。
これはやっぱりお笑い小説なんだろうか?
西田幾多郎、湯川秀樹、田中美知太朗などが並ぶ京大に
ホルモー戦を繰り広げる500代目たち。
オニとはすなわち式のことだろう。
京都ならではのあの陰に潜むものたちを
使役?して合戦する。
しかし使役しているのかもしかして、あっちの方が
人間を利用して遊んでいるのかはっきりはしない。
その戦いに意味はないのだ。
青龍・朱雀・白虎・玄武。おなじみの四 . . . 本文を読む