沢木耕太郎。登場人物は先鋭的クライマーの山野井とその妻。
山野井自信が書いた「垂直の記憶」は読んでいた。
淡々と書かれた文章。決して上手とは言えないが
そこの在った者だけが知るリアル。
沢木は平易に書き連ねていく。しかも、臨場感がある。
この作家は上手い作家だなと思った。
高度7000mを越えた場所でのビバークなど
恐ろしい話だと聞く。生きて帰ってくるだけでも奇跡と言われる世界。
酸素が地表の . . . 本文を読む
スラヴォミール・ラウィッツという、ポーランド人が
ソ連に捕らえられ収容所から脱走し歩いてインドまで
歩いていくノンフィクション。
寒さも辛いだろうけれど、ゴビ砂漠はもっと大変だったろう
と思われる。
興味深いのはモンゴルに入りラサを目指していると言えば
食料にありつけるという所。
少女を一人連れて行くけれど、死んでしまう。
さて、このあたりはどこまで事実なんだろうと思う。
最後まで助けようとし . . . 本文を読む
SFマガジンに掲載されていたイーガンの作品。
はーどえすえふだそうだ。
お話しとしては、ディアスポラのサイドストーリーという感じ。
時代設定や、出てくる用語はディアスポラのままと言っていいだろう。
すでに肉体を捨てた人間達がブラックホールへダイブする。
ダイブするのはクローン達。
重力の地平。まだ誰も見たことのない世界。
しかも、そのデータも実績も持ち帰ることはほとんど不可能。
それでもそこ . . . 本文を読む
サムイのホテルで見かけたカップル。
欧米人のおやじとタイ人女性。
どうしても、その方向しか思い浮かばない。
もちろん、正式にお付き合いして、結婚している、または
それを前提としている人もいるだろう。
がしかし、サムイ島のホテルでタイ人だけのカップルまたは
家族は見かけなかった。まあ、現地だからわざわざいくか!
っていうのもありかも。
しかし、このおやじ+タイ人カップルは一人二人じゃない。
どう考 . . . 本文を読む