めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

プルートで朝食を

2007-05-28 12:18:55 | cinema
ニール・ジョーダン。『クライング・ゲーム』ではびっくりなどんでん返しで とてもすごい監督だと感心した。アイルランド問題は避けて通ることができない 事象なんだろう。 キリアン・マーフィはバットマンでスケアクロウ役のときから注目していた。 さて、主人公の”キトゥン”。子供時代の妄想なんかは大うけした。 女装してトラックにでる場面。注目されるのがうれしいのかな? 彼はその性向について悩まない。オープン . . . 本文を読む

澁澤龍彦展

2007-05-22 18:12:19 | art
巌谷監修の『澁澤龍彦展』を観てきた。 澁澤。この名前を忌避してどのくらい経つだろう。 トリックスター。異端の王子。 避けながらも私の性向はあきらかにこの方向へ向かう。 だからこそ嫌うのだ。同属嫌悪だろうか。 私自身が目を背けているにもかかわらず、私の描く軌道は 澁澤のそれに重なってくる。 そういった意味では、澁澤に引っ張られては居ないと思っている。 私の好みのものを目の前にしたとき既に澁澤の名が . . . 本文を読む

2007-05-11 13:39:15 | めるつばうのおもうこと
夢を見た。 実家の庭の隅に虹色に、ぼんやりと重力泡のようなものが出現する。 それはしゃぼん玉のようでもあるが、かなりの重さを感じる。 それはゆっくりと持ち上がり2階まであがってくる。 ふいにそれは子供の形になり、それでも半透明な重力のレンズ効果をもっているせいか 向こう側が歪んで見える。 それが私の足元に来る。そして。 . . . 本文を読む

揺蕩う

2007-05-09 10:22:44 | めるつばうのおもうこと
水。 この皮膚は外界と私とを切断させる隔壁だ。 それでも、水の中に浸入していくと私の隔壁はすこうしだけ 曖昧になる。 私の指の延長。私の足の延長。 軌道の先。 重力による縛りを断ち切って、感覚は広がっていく。 どこまで広がるのか。 きちんと収斂してくれるのだろうか。 そんな心配をよそに。 . . . 本文を読む

幻視

2007-05-04 09:49:15 | めるつばうのおもうこと
夢を見た。 幻視を観るための装置に入る。 感覚遮断機ならいざ知らず、なんだか、体に電流を流すという。 われながらあまりにステロタイプな・・。わらってしまう。 結果みたものは、位相の断片。 たいしたものでもなく。 体に電流を流すとつらいのだろうか? 辛いのは当然、痛いだろうしね。 家庭の100Vにふれるとそこが振動するような びりびりというより、高出力モーターをにぎっているような。 しかし外的要 . . . 本文を読む

非自己

2007-05-02 14:24:17 | brain&heart
私が”私”であるという一番の起点は脳になるだろう。 皮膚を移植しても心臓を誰かのものと交換しても 私は"私”である。(しかし、他者の臓器を移植されたとき その他者の記憶が流入すると言う話もあるが。 ※ペンローズの言うマイクロチューブルに量子的な 意識の座があるとすれば、それ自体ありえる話ではある。) そこの部分では脳は交換してしまったら自分ではなくなる。 だが、免疫系で考えると自己と非自己は違う . . . 本文を読む

モリニエ

2007-05-01 11:33:42 | art
アーティストといっていいんだろうけれど、 生き方がすでにアートであると思ってしまう。 ピエール・モリニエ。 シュルレアリストであるだろうけれど、それでも異端。 キャンバスに精液を塗る。 女装する。その自分を犯す。人形と自分を融合させる。 あまりに鮮烈で錯乱。 同性愛。ナルシスト。倒錯者。あらゆる言葉が投げかけられても モリニエはおそらくモリニエでしかないのだろう。 最後はピストル自殺をする。しかも . . . 本文を読む