ニール・ジョーダン。『クライング・ゲーム』ではびっくりなどんでん返しで
とてもすごい監督だと感心した。アイルランド問題は避けて通ることができない
事象なんだろう。
キリアン・マーフィはバットマンでスケアクロウ役のときから注目していた。
さて、主人公の”キトゥン”。子供時代の妄想なんかは大うけした。
女装してトラックにでる場面。注目されるのがうれしいのかな?
彼はその性向について悩まない。オープン . . . 本文を読む
ゲーデルが晩年に書いておいたものらしい。
実際は(神の)存在証明らしく、中身を見ても
よくわからない。
いくつかの発言をなぞっていくとゲーデルは
人間とその可能性を信じていたようである。
しかし、実際証明されてしまったら恐ろしいと思う。
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巌谷監修の『澁澤龍彦展』を観てきた。
澁澤。この名前を忌避してどのくらい経つだろう。
トリックスター。異端の王子。
避けながらも私の性向はあきらかにこの方向へ向かう。
だからこそ嫌うのだ。同属嫌悪だろうか。
私自身が目を背けているにもかかわらず、私の描く軌道は
澁澤のそれに重なってくる。
そういった意味では、澁澤に引っ張られては居ないと思っている。
私の好みのものを目の前にしたとき既に澁澤の名が . . . 本文を読む
夢を見た。
実家の庭の隅に虹色に、ぼんやりと重力泡のようなものが出現する。
それはしゃぼん玉のようでもあるが、かなりの重さを感じる。
それはゆっくりと持ち上がり2階まであがってくる。
ふいにそれは子供の形になり、それでも半透明な重力のレンズ効果をもっているせいか
向こう側が歪んで見える。
それが私の足元に来る。そして。
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水。
この皮膚は外界と私とを切断させる隔壁だ。
それでも、水の中に浸入していくと私の隔壁はすこうしだけ
曖昧になる。
私の指の延長。私の足の延長。
軌道の先。
重力による縛りを断ち切って、感覚は広がっていく。
どこまで広がるのか。
きちんと収斂してくれるのだろうか。
そんな心配をよそに。
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夢を見た。
幻視を観るための装置に入る。
感覚遮断機ならいざ知らず、なんだか、体に電流を流すという。
われながらあまりにステロタイプな・・。わらってしまう。
結果みたものは、位相の断片。
たいしたものでもなく。
体に電流を流すとつらいのだろうか?
辛いのは当然、痛いだろうしね。
家庭の100Vにふれるとそこが振動するような
びりびりというより、高出力モーターをにぎっているような。
しかし外的要 . . . 本文を読む
私が”私”であるという一番の起点は脳になるだろう。
皮膚を移植しても心臓を誰かのものと交換しても
私は"私”である。(しかし、他者の臓器を移植されたとき
その他者の記憶が流入すると言う話もあるが。
※ペンローズの言うマイクロチューブルに量子的な
意識の座があるとすれば、それ自体ありえる話ではある。)
そこの部分では脳は交換してしまったら自分ではなくなる。
だが、免疫系で考えると自己と非自己は違う . . . 本文を読む
アーティストといっていいんだろうけれど、
生き方がすでにアートであると思ってしまう。
ピエール・モリニエ。
シュルレアリストであるだろうけれど、それでも異端。
キャンバスに精液を塗る。
女装する。その自分を犯す。人形と自分を融合させる。
あまりに鮮烈で錯乱。
同性愛。ナルシスト。倒錯者。あらゆる言葉が投げかけられても
モリニエはおそらくモリニエでしかないのだろう。
最後はピストル自殺をする。しかも . . . 本文を読む