めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

東京都庭園美術館「庭園植物記」展

2005-10-23 17:28:22 | めるつばうのおもうこと
目黒までしばらくぶりにいってきた。

入口で和服姿の軍団がいて、とても嫌な予感がする。
しかもチケット売り場に人が並んでいた。
花柄のやアクセを身につけていると100円引きというので
バリで買ったシャツを着ていってみた。
しかし・・。これははたして花柄か?一応そのはず。
チケットを買うとき申告したら引いてくれた。

すぐ横に首都高速が走り庭の隅へ行くとうるさいのだけれど
入口からエントランスの建物まではとても静かで気持ちが落ち着く。
美術館では好きな方だ。ここと原美術館がかなり好き。

入るとすぐに右側には荒木の写真パネル。
中はおなじみラリックだ。
入ってすぐに特別展示があり、どうみてもタイルから生えだした
雑草にしか見えない。枯れ葉も。

植物画というものはほとんど見たことがない。
しかし、あの独特の描き方はとても面白い。
細密画とも違う、まるで吸い取っていくような描き方だ。
牧野富太郎も絵を描いていたとは知らなかった。
展示が暗くてちょっと見づらいと思う。

やはり気になってしまうのは、中川幸夫の作品だ。
アルマンを思い出してしまう。こういう作品に惹かれてしまう。
面白かったのは勅使河原作で撮影が土門拳。
土門はどかっとしている。ぐきっとしている。
それにくらべ、篠山は全体的な雰囲気、空気を写しだしている。
そして石元泰博。形と細部にこだわる。神経質そうな語り口を
思い出した。
東松照明のゴールデンマッシュルームシリーズはとても気に入った。
イメージの瞬間だと思う。あの一点が欲しいのだろうか。
荒木部屋はすごいとは思った。イメージが身体に食い込んでくるれど
とても生理的にダメ。エロティックであるけれど。
ああいうのが一番苦手かもしれない。

3Fはおそらく初めて入ったと思う。蜷川の作品はピエールとジルを
思わせた。アクリルにあっけらかんとハイキーな植物と昆虫。
生命感を失った感じ。それがまた面白い。

総じてとても楽しい展示だった。キュレーターの方の腕の見せ所だったと思う。

心配していた和服軍団は大きな声で懐石料理がどうのとしゃべっていて
部屋中に響き渡り、注意しようかなと思っていたら係員に注意を受けていた。
ま、よかった。飯の打ち合わせをわざわざ美術館内でやるなよ、とは思ったが。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (yumi)
2005-10-23 19:49:46
一緒に見に行った友人も荒木の作品を

エロチックで ちょっときつくて苦手だと言いました

私にはエロティックに感じられないです



ゴールデンマッシュルームは面白かったですね



本日逗子に行ってきました

博物誌がすごく好きだと思いました
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エロティック (aki)
2005-10-24 10:53:59
ゆみさんはどう感じたのでしょうか?

そうだ、エロティックというより生々しいのかも。

生命という意味での生。
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Unknown (yumi)
2005-10-24 20:39:12
なんか 生き生きとしてきれいに見えました

いけばなを大昔していたけれど どうも切った花は苦手だった

荒木の写真にある花は 地植えの花とも切花とも違う感じ

新たな命を持ったもののようにに見えました
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