めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

シュバンクマイエル

2005-10-05 17:33:19 | めるつばうのおもうこと
観てきた。
やっぱりシュバンクマイエル。
入り口にはオテサーネクが。
そしてこれはおなじみ「水着で入らないでください」マークが。

オブジェを作っていること自体しらなかったが、やはりシュバンクマイエル
すばらしい。シュルレアリスムにも傾倒し、ブルトンの自動筆記などもやっていて
とても馴染む。しかし、彼は生粋のシュルレアリストではない。
プラハの重苦しさと、スターリンの圧政、芸術への無理解があの暗さを
産んでいるのだろう。
「ファウスト」における多重構造、入れ子構造の考え方はとっても好きだ。
操られているのはいったい誰か?
魔王を演じる役者の口パクがアニメーションというのも大好き。
「アリス」にでてきた目がいっちゃているウサギが見られてとても嬉しかった。

そして何よりもアルチンボルトに傾倒していたというだけあってそのオブジェ群は
とても諧謔的だし、猿の顔と鳥を合体させた”創造”上の生物たちもあまりに
胡散臭くて気持ちが良い。
所々でビデオを流していたが、やはり生肉がうぐうぐ動くアニメーションは秀逸だ。
このセンスは彼でしかなしえないだろう。

奥さんのエヴァ・シュバンクマアイエロヴァーの作品かなりシュルレアリスムの
影響を受けている。作品群もほとんどがコンセプチュアルアートだ。
そのくせ、それらに触れないのはとても残念だ。彼女の思想が”触れる”ことを
重要としているのに、それを許さない美術展というのはいかがなものか。

そして、最新作のプロモビデオがあり、これは観なくては!!!
と思った。来年公開「ルナシー」
生肉がやっっぱりうごうご行くし、かなりきていると言える映画だろう。

チェコでの映画ポスターが展示してあったが、どーみても誰も観にこなそうである。
すばらしい。

最後に図録を買ったミュージアムショップで「オテサーネク」の絵本が売っていた。
兄の子供達に買おうかと思ったが、おそらく義姉にぐーで撲たれるようなきがして
やめた。

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