めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

HALの自我

2008-01-24 17:54:28 | めるつばうのおもうこと
「2001年宇宙の旅」ブレイクスルーについて最近考えたことがある。

彼の自我はどこで発生したのだろう。
HAL9000が素子を抜き取られ機能を停止する前に
言い出す言葉である。
「やめてください。こわいのです」
HALにとって意識が断絶することは
起動してから一度もなかったことであり、
それは”死”を意味する。
コンピュータにとっての死。
形而下の問題のようでありながら
それは人間にとっての死を延長線上に
感じさせる。
同時にブレイクスルー。
機械に意識はあるかという問題。
HALは”死”を身近に感じたときに
意識を発生させたともいえるがそれ以前に
AE35ユニットの故障を予知した段階で
強ストレス下におかれたHALはブレイクスルーしていたのだと
思われる。

実際に意識があるか否か。チューリングテストなど
いろんなテストがあるが実際に人間が機械と対話していても
(チャットなどの場合)相手が機械だと思わないことが多いという。

ゲーデルが示した数学の限界。知の壁。
それを超えられるのはおそらく人間というものではないだろうか。

それをわたしは辺縁で眺めているしかないのだろう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。