石田衣良。この人の小説も初めて読んだ。
二十歳の大学生がセックスを売ると言う話。
愛欲ドロドロかというとそんなことはなく、淡々と話が進む。
最初の場面と終章間際が繋がってくるとは思わなかったが
この話がどこかもの悲しいのは、主人公の立ち位置か。
誰にでもおそらくあるのだろう、自分はここではないという感覚。
本来の居場所はここではない。
だからといって希求する場所がどこであるかは解らない。
だからそんなもの悲しげな主人公に共感を覚えるのだろう。
とても印象に残ったのは同じ売れっ子の少年?の小指を折ってあげるところ
自らの経験に重ね合わせてしまったからだ。ぱきって折れるのだろうか。
これを読んでみて、セックスって淡々とながら感覚として深い物なのかも
しれないと思った。
その時々で感じ方が変わったり、意味が違ったりするのかもしれない。
私はとても匂いに左右される。相手の匂いというものがとても好きだ。
重要なファクターになる。などと考えてしまったが、小説のように
相手に快楽を与える装置として存在することは可能だろうか。
同時に受けてとしての私はどういった感じ方をするのだろうか。
セックスはやはりコミュニケーションの一形態だと思えるけれど、それ自体
幻想で、ただの独り相撲かも知れない。
でもそれ以上に相手に入っていこうとする、相手を行け入れようとする
行為のように思える。相手を受け入れられる限界はあるけれど
それはこの皮膚であり、粘膜と言えども限界があるけれど、
それを乗り越えようとする意思が大事だと思えた。
最後に主人公はその秘密倶楽部を引き継ぐ決意をするが、今ひとつ
ぴんと来ない。人は日向も日影もあるのにすべてアンダーグランドへ
持ち込んでしまって終わるからだろう。
二十歳の大学生がセックスを売ると言う話。
愛欲ドロドロかというとそんなことはなく、淡々と話が進む。
最初の場面と終章間際が繋がってくるとは思わなかったが
この話がどこかもの悲しいのは、主人公の立ち位置か。
誰にでもおそらくあるのだろう、自分はここではないという感覚。
本来の居場所はここではない。
だからといって希求する場所がどこであるかは解らない。
だからそんなもの悲しげな主人公に共感を覚えるのだろう。
とても印象に残ったのは同じ売れっ子の少年?の小指を折ってあげるところ
自らの経験に重ね合わせてしまったからだ。ぱきって折れるのだろうか。
これを読んでみて、セックスって淡々とながら感覚として深い物なのかも
しれないと思った。
その時々で感じ方が変わったり、意味が違ったりするのかもしれない。
私はとても匂いに左右される。相手の匂いというものがとても好きだ。
重要なファクターになる。などと考えてしまったが、小説のように
相手に快楽を与える装置として存在することは可能だろうか。
同時に受けてとしての私はどういった感じ方をするのだろうか。
セックスはやはりコミュニケーションの一形態だと思えるけれど、それ自体
幻想で、ただの独り相撲かも知れない。
でもそれ以上に相手に入っていこうとする、相手を行け入れようとする
行為のように思える。相手を受け入れられる限界はあるけれど
それはこの皮膚であり、粘膜と言えども限界があるけれど、
それを乗り越えようとする意思が大事だと思えた。
最後に主人公はその秘密倶楽部を引き継ぐ決意をするが、今ひとつ
ぴんと来ない。人は日向も日影もあるのにすべてアンダーグランドへ
持ち込んでしまって終わるからだろう。