横浜市泉区にある下和泉ケアプラザに出かけると、入り口に色とりどりの飾り(見出し写真)が吊るされていた。
これは、すでに10年ほど前から、区内各所で3月3日のひな祭り前後に行われる恒例行事となっているという。
最初に見かけたのは、相鉄いずみ野線いずみ中央駅にある、区民文化センター・フォンテの催事場で2月初めごろ飾られていた。
圧倒的な物量で、1年ごとに干支にちなんだものを製作して、ここまでになったのだという。
つるし飾りと銘打ったのは、なぜかわからないが、「吊るし雛飾り」は伊豆・稲取の伝統行事として有名となったと記憶している。
それも、漁師町で雛飾りを手に入れることができなかった時代、子どもの成長を願って、せめて手作りの雛飾りをつくろうということが起源だと聞いた。
飾り一つ一つに意味があり、その中にサルボボが飾られていたので、飛騨高山地方のサルボボ飾りとか、京都・奈良地方の魔よけのサルボボとかに関連があるのかなぁと思っていた。
それが、各地に現代アートというかたちで、趣味の発表とあいまって発展していったのだろう。
区民文化センターのイベント終了とともに、今度は泉区役所で展示がはじまる。
それが終了すると、今度は天王森泉館というところに集約されて展示されるというので散歩がてら行ってみた。
施設は、昔このあたりが養蚕と製糸が盛んだったころにあった製糸場の建物が保存されたものだ。
今は、公園として整備されており、前面に広がる耕作地は田舎の原風景を思わせる。
女工さんの寄宿舎も兼ねていた製糸場だけに、かなり広い。
にもかかわらず、圧倒的な展示で、つるし飾りが来場者を迎えてくれる。
見学は無料なので、販売している甘ざけや、とん汁などで散歩途中の休憩場所として利用したい。
この干し柿も、つるし飾りだから恐れ入る。
駐車場は、近くの境川遊水地にあるから、そこからのミニ散歩という方法もある。
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