散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

未来にひらく北仲通

2009年01月22日 | ☆横浜じゃん
MM線で馬車道駅を海側に降りた辺りが「北仲通」。ランドマークは、旧生糸検査所に建つ国の横浜第2合同庁舎の建物だろう。所用があってでかけるのは、もう何ヶ月ぶりだろうか?駅を出て、ただ唖然とした。生糸検査所の背後に並んでいた帝蚕倉庫の建物群がほとんど解体されているのだ。赤レンガ倉庫とは、まったく歴史的意味合いが異なる倉庫群だったが、申し訳程度にポツンポツンと所在なく残されているのみ。開港される前の小村・横浜村にあったといわれる洲干弁天の社(専門家の話では位置も違うし、祀ってあるものも違うといっていた)ととりざたされた帝蚕ビル横の小さな社もない。まわりこんでみると、明治以来の自然海浜とマニアの間では唯一絶対視されていた標識事務所脇の小さな砂浜も、明治天皇行幸碑とともに跡形もなくなっていた。ウロウロしていると、大発見!中区で発行した「碑もTalk」に見あたらないもの?となっていた「日刊新聞発祥の地」の石碑が、破れたシートの間から、その姿を見せているではないか。どちらかというとお荷物的に野ざらし状態に近いけれど‥‥。
急ピッチに進められる北仲通の再開発。ここに横浜市役所を移転させるという話もチラホラ出ているが、歴史的展望なしに開港150周年を祝おうという意図からも伺えるとおり、破壊の限りを尽くしたような解体だったことを、荒整地された地面から様々なロゴ入りレンガやタイルが見えることで、文化的スタンスが全くないことを物語っている。みなとみらい地区を眺めれば、デザイン計画もなかったかのように、乱立するビル群が出現し、リトルトーキョーと化しつつある。
世界恐慌の再来といわれる中で、建設中の日産本社ビルも、いつしか本社移転がなくなるのではと噂されている。きっと、お約束ができていて、急に市役所に看板がかけかえられるのかもしれない。すると、市議会の討論もそこそこに成立した「緑新税」という名の横浜市独自の増税は、日産本社ビル買い取りへの迂回財源を捻出するための方便なのかもしれない。
横浜市民が感心を示さない開港150周年イベントの内容からしても疑問が多い。橋本大阪府知事が定額給付金を学校の耐震工事費に流用するプランを公表したのを先例に、横浜市もきっと流用を考えているのだろう。365万人いる大都市だもの、ちょっとピンハネするだけでもその額は大きい。

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