散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

広島旅行・毒ガス島

2009年05月19日 | ★メタ坊タウン情報
今朝の新聞に「広島県大久野島周辺海域で、送水管を敷設中、筒型の物体約20個を発見。県担当者が環境省などに早急な調査と処理を申し入れた」と小さな記事を見かけた。今から10年前、奇しくも大久野島に行った。米軍の落とした原爆による被爆とは別に、景気浮揚のため軍施設を誘致したものが毒ガス兵器製造工場だったことによる被爆という隠された歴史に興味を持ったからだった。島は環境省の管理下にあり、主な施設は国民休暇村の宿泊施設がひとつと、島全体に点在する毒ガス施設の残骸、そして資料館だ。資料館の説明では、米占領軍GHQの部隊がやってきて、ほとんどの毒ガス兵器を上陸用舟艇に積み、高知の沖合で海中投棄と爆破を行ったと伝えられていると解説があった。しかし、終戦に伴い、毒ガス製造の事実を隠蔽するため、国際条約で禁止されていた猛毒ガス兵器を、密かに埋設もしくは海に沈めたと地元ではもっぱらの噂だったそうだ。事実、島の山へ分け入ってみると、シアン化合物が土中から検出されたために、広範囲にブルーシートがかけられていたり、木々の根元からドラム缶の頭が見え隠れしていたのを思い出す。引き上げて分析しなければわからないが、謎の物体が毒ガス兵器である可能性は決して否定できない。なぜ、うさぎを400匹も島中に放し飼いにしておくのか、それが答えだと思われる。

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