確珍犯vol.12

バイアグラか、エクスタシーか、う・む・む・む。金の玉・・・。ウヒョ！

横浜中華街を歩いていて、何となく、空を見上げた。
すると、なにか空に向かって雄叫びをあげるかのように、
うわぞっているものが並んでいた。

かいこ？　　　・・・いやいや、手がある。

とかげ？　　　・・・いやいや、ヒゲが立派すぎる。

そうか！　　　・・・龍だ！

しかし、どう見ても、
左手を腰にあてて、右手に持った手を、空に掲げている。

「牛乳、飲んでんの？」

中華・・・龍・・・と、きたら、やっぱり、金の玉でしょ。

でも、ちょっと見、“バイアグラを飲んで元気になったぞ”的な、
体育会系の龍が３匹並んで、金、銀、銅、と勝ち誇っているようだ。

これが、エクスタシーだと、
今にもケータイを投げて、証拠隠滅を計るところって感じかな？

すると、突然、

「きゃ～～～、助けて～～～～！」

の声が、はるか向こうから聞こえてきた。
慌てて、声のする方へ、駆けつけると、
パトカーや白バイ、警察官が何人もいるではないか！

場所は、媽祖廟。



今にも、犯人が捕まって、パトカーへ押し込まれるところだった。
それにしても、見物人が和やかに見ているし、
野次馬のメタ坊が、やすやすと群衆に紛れ込めるのは、ちょっと変だ。

聞けば、無差別殺傷事件を想定した訓練のリハーサルだという。
地震もそうだけど、
滅多にないけど、万が一にもあるかもしれないことに備えるって、
大事なことですよね。