佐久間ダム湖に水仙を見に行ってきました。
神奈川県には相模ダムや宮ケ瀬ダムといった、
自県の大きな河川をせき止めて水源を確保しています。
千葉県も東京都と同様、他県に造られたダムを利用して、
主に利根川水系から取水しています。
ただ、古来、水利権は土地と同様、支配の及ぶ範囲で確保しなければならなかったので、
明治維新の折には、神奈川県に属していた多摩一帯が、
帝都・東京の水源確保のため、東京府に編入された経緯があります。
その痕跡が今でも地図に残っています。
神奈川県に差し込んだようにある「町田市」と、川崎市の飛び地・岡上です。
話が逸れました。
さて、千葉県は東京都のベッドタウンとして、開発されているところもありますが、
まだまだ山林と農地ばかりですので、ほとんどは灌漑用のダムやため池が、
山中に隠れるように建設されています。
ここ佐久間ダム湖もそのひとつ。
佐久間ダム湖のある鋸南町は、越前、淡路と並ぶ日本の水仙三大産地で、
江戸時代の安政年間(1854〜60年)の頃から船で江戸に運ばれていたそうです。
今でも、毎年、800万本が出荷されているそうで、
道から山から畑から、ありとあらゆるところに、
可憐な水仙の花が咲き、甘い香りを漂わせています。
佐久間ダム湖周辺は隣接する大崩(おくずれ)水仙郷とともに、
この時期、水仙の名所として、日帰り観光バスなどが立ち寄ります。
写真は、昨年末に行ったときのものですが、
現在、見ごろになっているに違いありません。
館山道路、保田ICから入るのと、富山ICから入る道がありますが、
どちらも道幅が狭く、駐車場も台数が限られるので、運転にご注意を。
JR内房線・保田駅からバスでのアクセスも可能です。
佐久間ダム湖の湖面に近づくと、やたらにカモが群れてきます。
地図を眺めていたら、大崩地区の鴨川寄りに「人骨山」というのを見つけました。
興味のある方は、そちらへも足を延ばすのもよろしいかと思いますが、
山中で陸上自衛隊のサバイバル訓練を見かけたことがありますし、
猟友会による鳥獣の駆除なんてのもありますのでお気をつけください。
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