散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

食べる薬! 知って得する薬膳効果

2018年06月12日 | ☆たまに修行

「未病(みびょう)」って知っていますか?
今、神奈川県で取り組んでいる重点施策の一つに、
「未病の改善」というものがあります。

県のホームページで調べると、
人の健康状態は、ここまでは健康、
ここからは病気と明確に区分できるわけではなく、
健康と病気の間で連続的に変化しており、
その状態を「未病」といいます。
と解説されています。

ということは、現代医学というか、日本の健康保険制度では、
「病気」と診断されれば、保険が適用されて、
診療・治療費を料率に従って負担すれば済む仕組みになっているため、
もっぱら、病院に行けば「病気」、
病院に行かなければ「健康」と考えるのは極論でしょうか?

実際病気にかかってみると、診察までの間、
長い時間を待っているのは苦痛で、
どんどん症状は悪くなるばかり、
落語の小話じゃないけれど、
毎日病院に来ていた年寄りが、
急に来なくなったのは「病気にかかったから」というオチには、
かなりうなずけます。

通える元気があるから、
みな病院の待合室にやって来ては、
延々と話し込み、人の苦労話を聞いて、
自分はまだ幸せな方だと安心するのでした。

ところで、こんな経験はないでしょうか?
腰や肩が痛いとか、息苦しいとか、動悸や悪寒がするとか、
普段にない症状が心配なので、
わざわざ大きな病院に行き、2~3時間も待った挙句、
5分にも満たない診療で、とりあえず検査となり、
結果が出るのを待って、再来院してみると、
「検査結果に異状なし」気休めに「鎮痛剤を出しておきましょう」
で、一件落着となったこと。

それが、どうも「未病」な訳で、ちっともすっきりしないまま、
原因のわからない痛みや不快感・不安を抱えて、
毎日を悶々と過ごすことになります。

**********
前置きが長くなりました。
瀬谷区生涯学習講座「食べる薬! 知って得する薬膳効果」
を受講しました。

このほど米軍から返還された上瀬谷通信基地エリアに、
国内でも珍しい「ウド」の栽培施設があり、
瀬谷区の名産になっていることから、
この講座のテーマ「薬膳の効果」を知ることにしました。
講師は、横浜薬科大学の喩静(ゆじん)准教授。

「養生(ようじょう)」には、
1.健康な人=健康を保ち、病気にならないように努める。
2.持病はあるがそれほどでもない人=未だに病気に至っていない部分を治す。~未病
3.持病があり、病的な症状が顕著な人=病的部分が広がらないように対処する。
という考えがされていて、それぞれに、
1.上薬=健康増進を目的とした食材由来の生薬を長期的に用いる。
2.中薬=発病を抑えることを目的に虚弱を補う生薬を改善がみられるまで用いる。
3.下薬=病気の症状を治すことを目的に強い薬(副作用・毒性あり)を用いる。
のが伝統的な「漢方医学」で、
身体・精神・社会(自然環境)のバランスを保つようにすることが、
「原則」とされるようです。

そこでバランスを崩す要因に「自然界」が大きく影響すると考えられて、
1年を、二十四節気と陰陽に分け、体調の変化に応じて、
その季節ごとに必要なものを身体に取り入れることで、
健康を維持しようという訳です。

ちなみに「ウド(和独活)」は、ウコギ科タラノキ属で、食用とされ、
干しエビと一緒に調理することでカルシウムの吸収が向上し、
腰痛、関節痛の予防になるそうです。
薬用の独活は「シシウド」といい、セリ科で、
冷え+湿気による滞留を改善させるのに用いるのだそうです。

そのほか、いろいろなことを学びましたが、
ぜひ一度、何かの機会に受講することをおすすめします。

梅雨の季節が到来しています。
本格的な夏に向かって、旬のものをどんどん食べましょう。
ただし、冷たいものはご法度!っていうのが、実にツライところです。


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