散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

竜田揚げ

2009年06月10日 | ★ぐるメタ坊食日記
小学校での給食の話をすると、何を食べたかでその人の年代がわかる。地域差が結構影響していることも多いけれど、脱脂粉乳かテトラパックか、鯨肉か豚肉か、米飯はあったか、耳の固い食パンか、揚げパンにきなこがかかっていたか、数え上げればきりがない。私と同年配は、肉といえば鯨だ。鶏の唐揚げなど出ようものなら奪い合いである。だから、竜田揚げといえば鯨肉の竜田揚げのことをいう。ちなみ天ぷらはチクワを意味し、フライがコロッケではなくアジになるのは、水産物が比較的手に入りやすい横須賀育ちのせいらしい。
で、捕鯨禁止の影響で鯨の肉は手に入らなくなった。かろうじて、沿岸捕鯨と調査捕鯨で市場に出回るものに限られる。この前、紀州・田辺の港に迷い込んだ全長15m、体重50tといわれる迷いマッコウクジラ。昔だったら、迷い込んだ翌日には、田辺市民の食卓に並んでいたんだろうけれど、今は「沖に戻れてよかった。無事仲間の群れに合流できることを願っている」というコメントで一件落着となってしまった。本当は、鯨肉の旨さを知っている人なら「ご馳走が目の前に泳いでいたのに残念です」と答えていただろうに、それをテレビ放映しないのは報道の良心なのかもしれない。それにしても、滅多に食べられない鯨を、何とか食べたいと思っていたら、ある店で「鯨そっくり鮪の竜田揚げランチ」というのを出していて、食べてみると本当にそっくりなことに驚いた。鮪の血合いを使って竜田揚げにしただけ。問題は血抜き具合と、漬け込むタレの材料と時間。まずスーパーで新鮮な鮪の血合いを手に入れることが必須条件になる。今は試行錯誤のまっただ中。写真の通り、今回は小ぶりで揚げすぎてしまった。きっとどこかのブログかサイトにレシピが公開されているのかもしれない。
それでも、なんとか美味い鯨料理が食べたい方は、今、野毛の料理店主が取り組んでいるプロジェクトに興味を持つと、きっと目からウロコの鯨料理が食べられるだろう。中心人物は「パリ一(ぱりいち)」のご主人。鯨がなくても、トンカツが美味いから一度足を運んでみては?

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