「露と落ち 露と消えにし 我が身かな なにわのことも 夢のまた夢」と辞世の句を残した人は・・・みなさん御存知の豊臣秀吉です。
現役の頃、あれをしたい、これもしたい、でも忙しくてなかなか「希望(夢)」が叶わないと、一献を傾けながら先輩に愚痴っていました。
すると「希望や夢は『たとえ金があっても、時間や体力が許してくれない』と定年退職した先輩方がいってたよ」とアドバイスを受けました。
給料は全額カミさんに渡していたので、その中から毎月支給される小遣いを貯めて、コツコツ買いそろえた小さな夢は・・・例えばフォークギターは「うるさい!」、シーカヤックは「あぶない!」・・・すべて形容詞付きでお蔵入りになったままです。
そこである時、「児孫のために美田を買わず」を実行しようとスローガンをかかげ、1.ホテルに泊まってコース料理を食べる、2.豪華客船に乗る、3.終の棲家を用意する、を順番に実現していきました。
いずれも「若いのに『趣味』でやる人はなかなかいませんよ」といわれましたが、実行してみると、その若さゆえか「なんとなく飽きた。もうここまででやめよう」という胸中になり、ぷっつりとやめられることを知りました。
終の棲家は用意した以上、定期的に草刈りやメンテナンスに行かねばなりません。
この年齢になってみると、枕が変わると眠れないのでホテルや旅館に泊まる気になれず、コース料理を食べきれるほどの胃袋でもなくなって、新型コロナのおかげで豪華客船は「夢」リストから外れました。
本当に、先輩のそのまた先輩のアドバイスどおりになりました。
残るは「終の棲家」。
10年前は、ここを拠点に千葉のあちこちに遊山していました。
いまは、散歩を楽しむのみ。
いつ来ても、広々とした芝地と青空が広がっています。
整備された歩道沿いには、季節の花が咲いています。
遠く、太平洋の水平線が望めます。
池には、鯉がウヨウヨ。
100mの標高差を下れば、海。
引き潮の磯には、カニやハゼがちょこまかしています。
いつ「飽き」が訪れるのか、先輩のアドバイスでは「人が恋しくなったとき」といっていました。
「午後、千葉に向かい、朝、横浜へ戻る」計画を立てれば、東京湾アクアラインの渋滞を避けて、房総の旅が楽しめます。
とりあえず、お試しあれ!
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アベマTVで「君の膵臓を食べたい(ここをクリック!)」がまた無料配信されていて、くりかえし観ています。
本当に、歳をとると涙もろいですね。
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