散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

植栽に願いを込めて

2023年05月02日 | ★メタ坊徒然草

いま横浜市内では、瀬谷区・旭区・港北区で「オープンガーデン」という、個人宅の庭や地域の広場や公園などの花を自由に見て廻るイベントを開催しています。
今年は、気温の上がる時期が早かったせいもあって、桜の開花と同様に、草木の開花がほぼ1~2週間ほど早く、庭の開放日とされた日程(4月14-16日や21-23日)には、目当ての花が散っているばかりでした。
2巡目の開放日は、5月19-21日となり、バラがメインとなるはずなのですが、いくつか確認してみたところ、この連休が満開になりそうです。

ところで、ふだん何気なく目にしている、公園の木々や街路樹の中に、造園設計の段階から願いを込めて植えられたシンボル・ツリーがあることに気づかれたでしょうか?
メタ坊自身も、野毛で飲み歩いていた頃、たまたまカウンターで隣り合った造園設計を仕事にしている酔客と意気投合して、語り合うことがなかったら気づかなかったに違いありません。
「瀬谷区に住んでいるんだけど、やたらに街路樹がユリノキなんだよね」といったみたら、「それはね。ユリノキの花言葉は『見事な美しさ』『幸福』『田園の幸福』だから、緑の多い瀬谷区がそうあって欲しいという願いが込められているんだよ」と答えが返ってきました。
それ以来、ふだん見慣れない木が植えられていると気になるようになったのです。
ある日、散歩していると、瀬谷消防署の受付前にある植込みが気になりました。

消防車両の派手な赤に比べて、なんとこじんまりと植えられているのでしょうか。
それも、いろいろな花を植えてもいいはずなのに、同じ木と言おうか草と言おうか、ただ1種類だけです。

パッと見では、モサモサしている赤い葉の盛り上がりが「炎立つ」ようにも見えなくはありません。
調べてみると「オタフクナンテン(御多福南天)」で、花言葉は『機知に富む』『福をなす』『よい家庭』『私の愛は増すばかり』だそうで、火災や救急時に頼りにされ、難を転じて、多くの福をもたらす消防署に似つかわしい植栽を選んだと考えられます。

ところがある日、どんな意図があるのか、だれの指図なのか、御多福南天がきれいさっぱり無くなってしまいました。
設計上、込められていた願いが消されてしまったのです。
そんな矢先、地方情報紙「タウンニュース」にこんな記事が出ていました。

「都市伝説」とまではいいませんが、瀬谷区の戸は開け放たれたのかもしれません?
映画もそろそろ終映を迎えようとしています。お見逃しなく!


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