
「銀ちゃ~~~ん」「ヤス!」・・・「女房がコレなんで」は、よく会話の中に差し込むキーワードでした。
劇作家つかこうへい氏の戯曲が、舞台公演での人気を博し、小説化されると同時に、映画化されて、いずれもが大ヒットとなりました。
銀ちゃんに風間杜夫さん、ヒロイン・小夏に松坂慶子さん、ヤスに平田満さん、みんな若くてきれいで、動きも俊敏です。
舞台でのテンポのよい、大げさで、なおかつ心の揺らぎまで表現する、これまでの喜劇映画にはない劇中劇のようなストーリー展開に、一日じゅう映画館にいた(当時は入替なし)記憶があります。
題名の「蒲田行進曲」は、松竹蒲田撮影所の所歌にもかかわらず、劇中では東映京都撮影所になっています。
いま観かえしてみると、生まれてくる銀ちゃんの子どものために「父がいなくては可哀想だ」とヤスが夫(父)となる婚姻届を出す話があるなど、当時(40年前)の世相が反映されています。
とにかく、ハチャメチャな展開ながら、笑って、泣いて、楽しめます。
そういえば主題歌は「恋人も濡れる街角」・・・これも印象的でしたね。
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ところで、松竹映画100周年を記念して、8月6日に「キネマの神様」が公開(ここをクリック!)されます。
松竹映画100周年は、昨年2020でしたが、新型コロナのためにW主演の志村けんさんが亡くなり、緊急事態宣言で撮影が中断。
山田洋次監督が脚本を再考してクランクアップした作品だそうです。
松竹映画100年の100選(ここをクリック!)を見ていると、そのときどきに観ていたころが思い出されます。
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