祈りのパワーを信じて

　まだまだ寒いけど、いいお天気。

　今日は、大切な人が遂に迎えた手術の日。昨年３月のブログにはしっかりと事のいきさつを綴った記憶があるが、その大切な人とは、《音楽にジャンルなし!》のサイトで知り合った管理人の『すうさん』である。今では、すうさんとのご縁は世にも不思議な物語のような気がしてならない。

　すうさんが私の初アルバムを聴いて下さり、意外や意外お気に入りのツボにはまってしまい、突然降って沸いたライブやアルバム再販や東京への売り込み、クリスマス特集アルバム企画まで、それはそれは信じられない事ばかりであった。私の身近な人達に相談すると、大概は不審な点を挙げながら「止めとき」とのアドバイス。でも私は、サイトの掲示板に投稿されたすうさんのコメントや日記を読むと、彼の素朴な温かいハートが滲み出ているのを毎回感じられるのであった。

　そして私の後援会事務所を立ち上げたと聞き、意を決して昨年３月上旬に会いに行ったのだ。寒い雨の日の旅行は大変ではあったが、何人かのサポーターの方も集まって、ほのぼのとした初ミーティングとなった。

　音楽業界に携わってこられ、裏事情を知り尽くしているすうさんのお話は、とても興味深く、お人柄も、文章やお手紙、電話でも感じたとおりの真っ直ぐな職人気質のような方だなと思った。

　これからみんなで力を合わせて頑張ろう！と団結した矢先に、すうさんは病魔に侵された。昨年夏には晴れて退院したが、なかなかすっきりとは行かず、再検査の末また入院。とうとう手術を避けられない結果となってしまった。すっかり気落ちした彼からは、後援する約束だったのに申し訳ないとの謝罪の手紙が届いたが、すうさんの生真面目さにいつしか心を打たれ、結果が目に見えなくても、私を真剣に応援しようとしてくれたすうさんの存在そのものが、いつしか私の心の支えになっていた。

　ブログに書くのもずっと躊躇していたが、音楽サイト上にすうさんご本人が会員宛てのメッセージを投稿し病名までお知らせしていたので、いよいよ手術当日となった今、頭の中はすうさん一色となり、私までどうしても書かずにいられなくなってしまった。

　すうさんの思い出の歌だと知った、12月のコンサートで私が歌った『ケセラセラ』、ビデオが間に合わなくて残念でした。手術が大成功で終わりますように。術後の経過も良く、また大好きなDVD観賞が可能となったらすぐに送ります。

　今日はずっとずっと祈り続けています。