或る夜、私がTaspoでタバコの自動販売機を起動させようとしたら、何時の間に来たのか、中年の男(四十代前半位の)が、「おい、俺にも貸せ」と言った。
私は、その知らない中年男の大柄な口調と、態度にむっとして、睨み付けながらTaspoで自動販売機を起動させて、「先に買え」と言った。
「ああ、どうも有り難う」と中年男の口調と態度ががらりと変わった。
タバコを買って、私の側を足早に離れて行く中年男の後姿を見詰めて(へへへ・・・俺の拳のタコを見て、びびったな)と思った。
我が家の暢気者達は「コケオドシ空手ダコ」なんて言うけど・・・。いやいや、暢気者達よ私は、常日頃日々努力しているんだよ。君達の見ていない所でね・・・。なんて反論しようものなら、「そもそも、Taspoは、人に貸したら法律違反だし!!」なんて言って来る。
男子たるもの、婦女子の口には敵うはずもなく・・・・
週末又台風・・・・庭の猫軍団心配だ。
『 ムク犬と 君の姿を 捜す夕
何時もの道の 散歩の折に 』 石 兎