定年オヤジの備忘録

趣味や興味あることを適当に備忘録として残すブログ

定年になったので、ブログタイトルも変更しました。

桜井章一 手離す技術

2010-07-18 19:09:38 | 読書記録
20年間無敗 伝説の雀鬼の最新刊を買って、早速読んだ。

--------------------------------------------------------------------------

・はじめに
 現代社会に生きる多くの人は、一度得たものをなかなか手離そうとしない。それが苦労したものであればあるほど、握りしめる力はよりいっそう強くなる。
 そして人は、得たものを強く握りしめるということが、どれだけ自分を苦しめているかにも気付かない。そうやって人間は自らを窮地へ追い込んでいるのである。
 手離すことは「終わり」ではない。手離すことから、すべてが「始まる」のである。

・こだわりの心から自由になる
 学問にしろ仕事にしろ、人は努力して手に入れたものを手離そうとはしない。自分で手にした優越感に必死にしがみつこうとするから、それが固定観念やこだわりとなっていく。
 「こだわり」というのは、妄想の中に確証を見つけようとすることから生まれる。

・人生を窮屈にするイコールの発想
 多くの人たちは、恋愛にしろ、人間関係にしろ、会社関係にしろ、すべてがイコールで結ばれないと納得できない。つまり、「これだけやったのだから、これだけ見返りをよこせ」というわけである。その見返りがちょっとでも少ないと、不平不満を口にすることになる。
 人間は、自分をコントロールすることはできても、他者をコントロールすることはできない。自分が「これだけの量」と思っていても、それが他者にとってどれだけの量になるかは、人それぞれまちまちである。
 そうならないために必要なのが、イコールではなく「≒」、すなわち「大体でいいよ」という感覚なのである。
 返ってきた量がちょっとくらい少なくても「いいよ、いいよ」と許せれば、その余裕が次への一歩を踏み出す力となり、その人の人生をより豊かなものにしてくれる。

・自分を許し、他人をも許す
 あなたが誰かを許したとする。でもそれは、相手を許しているのではなく、結局のところ自分を許しているにすぎない。

・一日一回、自分の「負」を出す
 「負の部分を確認したら、それをまわりの人たちに曝け出す」
 曝け出したことで去っていく人がいたとしたら、その人との関係は所詮その程度のものだったということである。

・「身につける」感覚を持つ
 「身につける」感覚は、「持っているけど持っていない」「あるんだけどない」くらいの塩梅がちょうどいい。鎧ではなく、絹の衣をまとっているような感覚である。
 そうなるには、頭でものごとを消化してはいけない。なにごとも体で消化していく感覚を持つことが大切である。
 多くの人は、「自分の中に溜め込んだものが財産である」という考え方、価値観を持っている。しかし、「身につける」感覚を保つには、情報や知識のみならず、固定観念や信念といったものも含め、それらをいつでも捨てられる状態にしておかなければならない。
 人間は食べたものから必要なものだけを吸収し、余ったものは尿や便として体の外に排出する。情報や知識のみならず、価値観やプライド、権利、そういったものも食べ物同様、必要なものだけ取り入れて、余ったものは排出する感覚を持つことが大切で、それこそが「身につける」感覚なのである。
 口に入れたものは全部、とっておこう、吸収しよう、利用しようというのでは欲張りすぎである。そんなことをしていたら、いつか体が壊れてしまう。

・自分で動いて「答え」を出す
 書店をのぞけば、ハウツー本があふれている。多くの人が何か問題に直面するとその答えをマニュアルやハウツー本に求める。悩み事を自分で解決しようとせずに、ほかのものから安直に答えを求めようとしてしまうのである。
 問題を問題のまま自分の中に抱えておくと不安になる。そんな不安な状況を打破するには、とにかく自分で動くしかない。

・劣等感は「間違った勝ち」を生む
 優越感を持ちたがる人は、その対極にある劣等感もたくさん抱えている。その劣等感を隠そうと、必要以上に優越感を手に入れたがるのである。
 コンプレックスというものは、長い年月をかけてその人に染みついたものであるから、簡単にその色を抜くことはできない。コンプレックスを捨てる、或いはコンプレックスから解放されるには、「なぜ自分がコンプレックスを抱えるようになったのか」その原点にまで立ち返る必要がある。
 そもそも、身の丈以上のものを求めるから、それが成し遂げられなかったときにコンプレックスが生まれてくる。しかし、人間には向上心というものがあるから、どうしても身の丈以上のものを求めたくなってしまう。

・コンプレックスを減らす方法
 等身大の自分に戻れば、己の馬鹿さ加減や劣っているところなど、それまでマイナス要素としか感じられなかった部分を許せるようになる。「自分って、こうなんだよな」と認めることができれば、それまで覆い隠すことだけに必死になっていたのが、修正を加えることができるようになる。
 無理矢理コンプレックスを排除したり、覆い隠したりせずに、そのコンプレックスと向き合い、認めてやるということが「自分を許す」ということである。

・プライドは「埃」のようなもの
 誇りを持つにしても、社会的な制度や価値観に則った誇りではなく、自分でつくり上げた誇りを持つ方がいい。他の人に認めてもらえなくても、結果として自分が納得できることをしたのならば、それは誇りとしてもいいだろう。
 そもそも誇りをたいそうなものとして考える必要はまったくない。「誇り」は「埃」のようなもの-そのくらいの認識でちょうどいい。
 幾重にも覆われた殻の中で一番頑丈な殻であるプライドを脱ぎ捨てれば、人は素の状態に近づくことができる。人間は素の状態でいるのが一番気持ちいい。
 世間体とか、バカに見られたくないとか、そんないらぬプライドは捨ててしまえばいいのである。

・「信念」を捨てれば自由になる
 思い通りにならないから楽しい。「思い通り」とは結果である。そして、その「思い通り」の前には「思い込む」という経過が必ず存在する。
 思い通りにならないと悩む人が増えているのは「思い込みやすい人」が増えた結果だということもできる。「思い込みが激しい」といわれる人はそれだけ迷いや悩みも多いだろうし、それが行き過ぎると錯覚、幻想、妄想の世界から抜け出せなくなってしまう。

・幸福は求めない
 幸せというのはそもそも、求めるものではなく、与えるものなのだ。摑み取るものではなく、誰かに分けてあげるものなのである。「まわりの人を楽しませたい」「あの人の笑顔が見たい」、そんな純粋な気持ちで動ける人が、真の意味で「幸福な人」なのである。

・自分を捨てれば与えられる
 得たものは必ず失う運命にある。これはこの世に存在するありとあらゆるものに共通していえることである。
 著者が喪失感を感じずに生きてこられたのは、「終わりは始まり」という気持ちを常に持ち続けているからである。終わりが終わりなのは「生命の終わり」だけであって、そのほかの終わりはすべて始まりある。たとえ何かを失ったとしても、「今度得ることの始まりだ」と思っている。
 失ったものを嘆いているだけでは、残された部分に気付くことはできない。失ったときこそ前を向く。それが「終わりは始まり」の第一歩となる。

・自分を捨てると新しい自分を得る
 「自分を捨てる」という感覚の究極は「命を懸ける」ということである。自分のためではなく、人のために命を懸けられるか?
 何か大切なものがあれば、人は「このためなら」という気持ちになれる。命を懸けるとまではいかずとも「自分の一番大切なものを捨てる」という心構えを持つことは大切である。

・手離さないと心のバランスを失う
 人は、毎日の生活の中で食物を体内に取り入れ、いらなくなったものを体外へ排出している。「入れたものは出す」という行為。これはこの世に生を受けた動物として当たり前の行為である。しかし、人間は手に入れた知識や情報といったものをなかなか排出しようとしない。利益や利権、権力といったものにも、いつまでもしがみついている。
 自分で獲得したあらゆるものは、手離す運命にある。
 いいことも悪いこともいったん自分の中に取り入れ、消化したうえで手離していくことが大切である。自分の都合に合わせて「これは残しておこう」としがみついてしまうと、心のバランスはどんどん崩れていく。

・過去を捨てることは可能か?
 「自分を捨てる」と似たような意味で「過去を捨てる」というようないい方もする。しかし、過去というのは、わざわざ捨てるようなものだろうか?
 過去とは、もう終わってしまったことであって、それに対してとやかくいってもしようがない。「捨てるもなにも、すでに終わってしまったもの」でしかない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

登内和夫 出会い系スピード英語学習法

2010-07-18 18:09:50 | 勉強法
・英語学習の四大原則
① 飽きずに水を入れ続ける
水を入れるという作業で最も大切なのは、途中でそれに飽きて放り出すことなく、継続して水を入れ続けることである。今までたくさんの英語学習本を買い、いろいろな通信教育を受け、英会話学校に通ったにもかかわらず結果が出なかったという人は、継続する力に欠けていたということである。

② スピードをもって、大量の水を入れる
ある程度のスピードをもって、どんどん水を入れていかなければ、なかなか成果を確認できないうちにやる気をなくしてしまったり、せっかく入れた水も腐ってしまう。

③ 水を入れることに集中する
集中力を欠くことなく、きちんと水を入れ続けられるかということが重要なポイントである。

④ 自分が望む質の水を入れる
どのような水を入れればいいのかをきちんと見極めて学習に臨むことも重要な課題である。

⑤ 丈夫なコップにする
コップの強度を増す。すなわち記憶をより確かなものにする方法を身につけていかなければならない。

⑥ まとめ
コップに水を入れて、いつその水がコップからあふれ出てくるのかは、誰にもわからない。大事なのは、いつあふれてくるか分からないけれど、なるべく大量に、そして飽きずに水を入れ続けることで、少しでも早く、そして確実に水があふれてくるようにすることである。
・学習の目的を明確にする
・継続的に学習する
・スピードをもって学習する
・学習するときは集中して行う

・第1原則:質より量
 量をこなすこと。1つの英文記事を完全に理解するのに1時間かけるなら、大雑把でいいので1時間で5つの記事を読む方がよい。
 分からなくてもいいから量をこなす。きちんと習得していなくても次に進む姿勢が大事である。

・第2原則:「出会い系」学習法
 ここでいう「出会い系」とは、覚えるべき事柄を複数の別の場所で目にするということである。そうすることでそれらを記憶の中にしっかり定着させていく。
 例えば、会話表現を覚えたいとする。普通は1冊会話集を買ってきて、それを徹底的にやるというやり方をするが、それを4~5冊の会話集を買って、バリバリ食い散らすがごとくどんどんやっていく。大事な表現は必ず複数の場所に出てくる。そして複数の場所で目にしたものは、記憶が格段としっかりしたものになる。
とにかく、量をこなす。その際同じものを繰り返してやるのでなく、次々新しいものに取りかかる。

・第3原則:意識の集中
 その時点で取り組んでいるものを、常に自分の目につく所に置いておく。著者の場合は、まず本を買ってくると机の下に積み上げる。そして、手を付け始めたものは机の上の左側に積んでおく。そしてやり終わると自分の真正面に立てておく。こうして、自分が今後やるべきもの、現在取り組んでいるもの、やり終わったものを常に意識できるようにしておく。

・第4原則:動機付け、必然性、実用性
 自分にとって本当に英語が必要なのか、そしてどれくらい必要としているのかを、一度しっかりと見つめてみるということである。
 動機付けがどれほど強いものかで、学習が継続できるかどうかが決まる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勝間和代 無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法

2010-07-18 18:09:45 | 勉強法
・年収が1500万円になるくらいまでは、年収と幸福感の間には正の相関関係があるといわれている。つまり、年収が上がるほど幸福度が上がる「幸福の経済学」と呼ばれる。

・基礎スキルアップのための勉強と教養のための勉強は違う
 勉強は今行っている仕事につながらなければ、他人の目には、雑学にしか見えない。

・すべての勉強に共通する5つのコツ
① 基礎を最初に徹底的に学ぶ
② 先達から、勉強の仕方をしっかり聞く
③ 学ぶ対象の基本思想を理解する
④ 学んだことを自分のことばでアウトプットしてみる
⑤ 勉強をわくわく楽しむ
必要なのは、勉強へと自分を自然に追い込み、習慣化させる仕組みである。
 収入の5~10%を勉強法の勉強のために投資する。

・社会の動きについていくために勉強する
 世の中全体では、どこかで、必ず誰かが勉強しているから、社会はだんだん賢くなっていく。そうすると自分が勉強しないと、相対的に社会に置いていかれてしまう。

・なぜ勉強が続かないのか?
 勉強しないことのツケは確実に回ってくる。
 必然性に基づく続く仕組みをつくる。
① 会社からの強制を利用する
② 成果がまめに測れる報奨制度を用意する
社会人の勉強が続かないのは、学生時代のテストや通信簿、入学試験のようなわかりやすい報奨制度がないからである。
③ ある程度の投資をして、自分を追い込む
④ 勉強の成果をまめにアウトプットする

・まずは道具を揃える
 「書斎を持ち歩く」仕組みをつくる
 MP3(MD)プレーヤーで「耳」を活用する。
 →電車の中は、20分以上座ることができる時は、本の方がいいが、そうでない場合は、特に徒歩の時間が長い場合にはMP3プレーヤーがお薦め。
  ヘッドホンをけちらない。
 →道具で大事なのは、道具の値段の絶対額ではなく、道具を買ってから、どうやって使い倒すかである。たとえ2倍の金額を払ったとしても、使う時間が5倍以上になるなら、そちらの方が投資対効果が高くなる。

・勉強の基本的なコツを知る
① 基礎を最初に徹底的に学ぶ
半年間、基礎力をつけることに集中する。
短期間で結果を出す人たちに共通するのは、辛抱強く、半年間、基礎力をつけることに集中できるということである。

② 学んだことを自分のことばでアウトプットしてみる
インプットとアウトプットに、勉強時間を半分ずつ使う
資格試験のもっとも簡単な合格法の一つに、ひたすら過去問をやるという方法があるが、これのいいところは、ひたすら書いてアウトプットする点である。

・目でする勉強
 本は乱読でいい。量が勝負と、ひたすらインプットする。
 気が向いた時間に、気が向いた方法で、ひたすら、情報を目からインプットしていく。
 とにかく量が勝負と、インプットを繰り返していくと、それが一定量を超えた瞬間、ある日突然わかるようになる。
 問題意識を持って、質のよい情報を乱読する。究極には「とにかく乱読すること」。良い本との出会いは確率論なので、乱読すれば一定量は良い本が手に入る。

・耳でする勉強
 英語は、とにかく一日一時間、三カ月から半年間聞き続ける。
 聞いたものは潜在意識にどんどん溜まっていく。すると発音も知らず知らずにとてもよくなる。聞いたものしか話せないので、聞いたことのある英語は、ぱっと出てくるようになる。

・勉強法において差別化できるのは、道具とやり方である。人間、覚える能力とか意志の力には、そんな大差がない。そこを勘違いして、努力論に走るから、なかなか続かない。
 勉強もスポーツと一緒で、いい道具といいコーチを揃えた方が、独学で練習するよりは、普通は早く上達する。あとはどうやって、隙間時間に練習量を確保するかである。

・勉強は、はじめは目に見えないところに溜まっていくものなので、途中の段階では、溜まっている、溜まっているはずだ、とひたする信じるしかない。すぐには現れなくても、ある日突然、成果が出る。

・何を勉強すればいいのか?
① 明日から仕事に使えることを勉強する
② 英語は必須
③ 常に問題意識を持って仕事をしていれば、勉強のテーマは自然に出てくる
④ こんな本は必読
クレイトン・クリステンセンの三部作「イノベーションのジレンマ」「イノベーションへの解」「明日は誰のものか」
ロバート・キヨサキ「金持ち父さん、貧乏父さん」
スペンサー・ジョンソン「チーズはどこへ消えた?」
エリヤフ・ゴールドラット「ザ・ゴール」
スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」
ジェームス・アレン「原因と結果の法則」

・自分の仕事のリテラシーを高めるために勉強する
 一定分野の知識をある深さで取得していくと「ディープ・スマート」といわれる現象が起こる。これは、何か突発的なことや、日常的でないことが起こった場合にも、それまでの知識を活用して、比較的容易に新しいことができるようになるというものである。

・歴史とコミュニケーション手法のリテラシーは、万人共通

・TOEIC800点台を目標に
 世界市場にアクセスする最低限の英語力はTOEICで800点台が一つの目安になる。
 相手にコミュニケーション上のストレスを与えずに、仲間として付き合えるのは、やは・りTOEICの基準である860点位からであると実感している。
・ボキャブラリー力を上げる
 やはり、知らない単語は聞けない。すなわち、読めないものは聞けないのである。
    英字新聞や英語の雑誌をせっせと読むと、いつの間にか、英字新聞をスラスラと読め
 るようになるのと同時に聞けるようにもなる。
 ヒアリング力を上げるには、ボキャブラリー力も上げる必要がある。
 発音だけきれいにしてしまうと、今度はボキャブラリーが現地のエリート層に比べて
少ないので、逆に子どもっぽく聞こえるので、日本人臭さを残した方がいい。

・一日一時間以上、通勤時間を利用する
 毎日NHKのラジオ講座を5分聞くだけというのは、あまりにも時間が少なすぎる。
 分量でいうと、やはり一日一時間以上はとるべきである。
 ヒアリング量の目安は、おおよそ1000時間。

・英語の訓練に王道なし。とにかく毎日続けること。
 とにかく大事なのは量である。
        アルクの「ヒアリングマラソン」などの教材は方法論としては、決して間違っていな
い。もし本当に、毎日1~2時間、1000時間になるまで聞き続けたら、絶対にう
まくなる。

・経済 日経新聞の裏を読める
 ビジネスマンがなぜ日経新聞を読むのか?それは、記事の良し悪しはともかく、「みんなが読んでいるから」である。だからもちろん読まなければならない。

・経済学の最低限の知識は持っておく
 ミクロ経済学の需要曲線と供給曲線、価格感受性くらいまでの知識。

・経済学は、ライバルが少なく早期に差がつく、勉強の穴場である
 入門書 竹中平蔵「やさしい経済学」「竹中教授のみんなの経済学」
スティーブン・レヴィット「ヤバい経済学」
     飯田泰之「経済学思考の技術」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする