それはほんの偶然でした。
例によって例のごとく、FBの友達が一つのブログ記事「日本人の私が、どうしても受け入れられなかった日本文化5つがこれだ」という記事をシェアしたので、また日本さげすみブログかな~と思いつつ読んでみたら! 凄い! 「あるある」、「分かる分かる」の連続。
その5つとは:
1. 正しいことを言っても怒られる
2. 議論せずに「面倒くさい」扱いされる
3. 社交辞令も嫌い、空気読むのも無理
4. マイノリティになると妙に目立つ
5. こうするべきっていう規定路線
詳しくは元ブログの方を読んでいただきたいと思いますが、私自身も特に1-4の理由で日本に馴染めずに、留学に踏み切った経緯があります。もちろんそれだけではなく、チャレンジ精神とか、失恋とか、いろいろな要因が一つのタイミングで重なって、そうなったわけですけど。まあ、日本に絶対に戻りたくない理由もこのあたりにありますね。
この五つにどうしても付け足したいのは「男尊女卑」です。能力のある女性を嫌がる、能力の有無にかかわらず「女の子」扱いして、お茶くみなどのどうでもいい雑用を押し付けようとする。雑用を率先してやらないと「気が利かない」、「女子力がない」になってしまう。私自身はセクハラ経験ありませんけど(日本ではバイトしかしませんでしたし)、セクハラ・パワハラの横行も許せないですね。その根底にある男尊女卑や軍隊的「修練」意識が破壊されない限り、改善は望めないのだろうと思います。
そして!女同士の対立も!陰湿で、本当に嫌だわ~。
思い出すと色々腹も立ってくるので、この辺にしておきますが、5.についてちょっと。
実はこれ、ドイツにもあるのです。何か違うこと(例えば平日の昼に家に居る)をしていれば、色々と勘繰られます。そこそこ親しければ、理由を聞かれることもありますが、大抵は「人それぞれだから」という建前を守って詮索しないようにしています。あとはその人の性格によりけりですが、結構悪い方に推測を働かしていることが多いです。
だから、私はこれを普通の人間の好奇心と想像力、あるネタを元に勝手にストーリーを構築する創造力の発露だと思うことにしています。人にどう思われているからと言って、自分自身がそれによって変わるわけではありませんし、別に説明責任もありません。説明しなきゃいけないように感じるのは、自身に少しばかり「疚しさ」があるから。でも、相手は別に説明なんか聞きたいと思っているわけではなく、何か面白い真実が隠されているのなら知りたい、という野次馬根性を持っているにすぎません。だから逆に面白いネタを提供できるなら、嘘でもそういうネタで楽しませてもいいのではないかと思うくらいです。私は面倒くさいのでそんなことしませんけど。
このブログ筆者の雨宮さんは私がドイツに来た翌年にお生まれになったようですが、彼女の体験を自分のことのように追体験できるということは、それだけ日本文化が堅固に変わっていないということなのでしょうね。311以降は特に(外から見るだけとは言え)その同化圧力が強くなっているように感じます。はっきり言って怖いです。
圧力に負けて、口をつぐんでいる人たちが本当のところどう思っているのか知りたいところですが。。。 でもその人たちに、「勇気を出して声を上げろ」とは、私は言えません。圧力の怖さを知っているから。村八になっても困らない程度に生きて行けるならいい。だけど失職してしまったら?ねちねちと陰湿な嫌がらせ攻撃が続いたら?等々、圧力をかける側の想像力は私の想像を絶する豊かさのようで。戦うには相当強靭な神経が要求されることでしょう。だから、せめて、「頑張ってる人を陰ながら応援して」と言いたいです。そっと励ましの言葉を送ったり、カンパしたり、どんな形でもいいですけど。少なくとも頑張る人たちの足を引っ張って欲しくないなと思います。
この雨宮さんにも頑張ってほしいですね!