『十三歳の誕生日、皇后になりました。7』は、赤奏国がお正月を迎える時期に占いが流行り出し、占いで「こうするとよい」と言われたことを仕事に持ち込んで、国宝の剣が失われたり、同じく国宝の赤い宝石が見分けがつかなくなったりというトラブルが発生し、その調査に幼い皇后・李杏が任される、というストーリーです。
事件は起きてますが、人の命が脅かされるような危険なものではなく、市井の人々が占いにお金を出せるほど国の復興が進み、それゆえの新しい問題という位置づけで、全体的に見るとほのぼのとした流れです。
皇帝・暁月が「ちょうどよかったから」という適当さで選んだはずの李杏にますますほだされて行くところがほっこりしますね。
一途で努力家の彼女の今後の成長が楽しみですが、物語としてはこのままだとやや平坦過ぎるので、きっとそのうちとんでもない逆境に立ち向かうことになるのでしょう。