『酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記』は紀行文です。イギリス・アイルランド旅行と国内のビール工場見学ツアーをまとめたものなので「酩酊」がタイトルに入ってます。「恐怖」は著者が言うところの「アレ」(飛行機)に対するものです。
笑ったら気の毒だとは思うのですが、それでも本人が恐怖を克服するためにする様々な言い聞かせや現実逃避の手段などがユーモラスで笑っちゃいます。
旅をして、いろんな風景の中で小説の中のシーンがふっと浮かんで、そのイメージを捉えて「小説」という形にしていくというのが興味深いですね。同じ風景を見ていても、同じものを見ているわけではない。やはり架空の物語を書ける人は違うんだ、と感心しました。
私は文章は下手ではないとは思いますが、基本的に見たこと、聞いたこと、調べたこと以外のことは書けません。他人にとっても面白いフィクションを作り出せるって凄いことですよね。
ビール談義も面白かったです。