徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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書評:松岡圭祐著、『探偵の探偵IV』(講談社文庫)

2016年02月15日 | 書評ー小説:作者ハ・マ行

松岡圭祐の「探偵の探偵」シリーズ第4弾で、フィナーレだそうです。

完全警護の東京拘置所で殺傷事件被告人の連続死亡事件が勃発。監視カメラが捉えたのは、紗崎玲奈にとって唯一無二の存在の峯森琴葉だった!?玲奈は死んだ妹の復讐のために探偵を捜査する探偵となり、様々な事件にかかわってきました。同僚女性の琴葉は彼女にとって妹代わりとして心を許していたのですが、ある事件の時に切羽詰って玲奈を裏切ってしまい、そのことが尾を引いて玲奈は無気力な日々を送っていたのですが、東京拘置所の連続死亡事件で覚醒し、峯森琴葉の嫌疑を晴らすために動き出します。とてもスリリングなストーリー展開で、話がどこに着地するのかなかなか見えません。このシリーズに特徴的な過激アクションとバイオレンスは相変わらず満載で、私の好みではないのですが、それでも一度読みだしたら止まらない、ハラハラ・ドキドキの展開です。

一応ハッピーエンドなのですが、人死にが多いのが玉に瑕ですね。好みの問題でしょうけど。他の書評にも書きましたが、私は「万能鑑定士Q」シリーズや「特等添乗員α」シリーズの方が安心して読めて好きです。

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