うたたねこと

ちょっぴり皮肉、かつ、お気楽
うたた寝ネコが薄目で見た日常と社会

2011年の終わりに

2011-12-27 18:26:55 | ネコまたぎ~よけいな一言・社会批評
東日本大震災・大津波・原発事故で始まって、北の独裁者の死で2011年が終わろうとしています。
震災があったのは3月だけど、その前にどんな事があったのか思い出せない。
それぐらい震災・津波の衝撃は大きかった。 もちろん原発の事故も。

先日テレビで震災・津波・原発事故を時系列で追う番組をしていて、普段は殆どテレビを見なくなっている私もずっと見ていました。被害にあった方々が、必死に逃れ、また助け合う様子は事実故の重みで、番組に現れただけではなく無数の方達のドラマがあり、今も苦闘が続いているのでしょう。 遠く離れた私たちも、このことを忘れず、折に触れて息長く支援していきたいと、思いを新たにしました。

一方、原発事故に関しては、東電、政府、原子力保安院や安全委員会などの対応のまずさには呆れるばかりです。
当時の菅首相は散々マスコミで叩かれていたけれど、首相一人ではない、全てがずれているように感じました。
菅氏は野党時代、原発に批判的な立場だったようで、「これは大事になる!」という予感があったのでしょう。 リーダーは冷静でなければと周りからも批判されていて、それは確かにその通りだけれど、冷静なら良いってもんでしょうか?
その菅首相に問い質されて、「ベントすれば爆発は起きない」と請け合った原子力安全委員会の斑目委員長が、「水素(爆発)のことは頭になかった」という意味のことを冷静かつ穏やかに言っているのには最も呆れました。 この人は専門家としての責任をどう感じているのでしょう。
何よりおかしいのは政府と東電の言い分がいろんな点で食い違うこと。
まだまだ検証すべきことがいっぱいあるようで、収束宣言なんか信用出来ません。

それにしても、当時のマスコミの菅首相バッシングは、ちょっと異常な気がしました。
確かに冷静を欠いて、説明不足で、いろんな対応が遅かったのは事実だけど、それは菅氏の個人的な問題なのか、野党やマスコミが足を引っ張っているのか分かり難いところもありました。 救援、復興の為にこうするべきという提言はほとんど無くて、菅だからダメなんだという調子だったように思います。

私は今のところ擁護も批判もしません。 まだまだ判らないことが多いですから。 
個人的には、脱原発の考えには賛成だったけれど、積極的に支持する気になれなかったのは、昨年の選挙前の消費税値上げ発言で不信感を持っていたから。
消費税の欠点は、低所得者ほど負担が重い逆進性と、業者の誤魔化し(「益税」なんて言ってるけどネコババだろ!)できちんと徴収出来てないこと。
そこの所を改善しないで、安易に取れるところから取ってやろうという考えのようで、とっても嫌です。 
選挙結果だけでなく、この時の不信感がずっと尾を引いて肝心な時に国民の支持が得られなかったんじゃないかな?
けれど、菅氏を批判している人たちのほうも、原発利権やそのほかの利害でこの機会に引きずりおろしてやろうという下心だけのようで、国民のことなんか考えていないのは明らか。 こちらも全く信用出来ません。

政治家でも官僚でもお金持ちでもない庶民に出来ることは限られているけれど、人頼みではなく自分たちで出来ることはして、身を守るように心がけてないと、益々大変な状況になりそうです。

                          
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする