うたたねこと

ちょっぴり皮肉、かつ、お気楽
うたた寝ネコが薄目で見た日常と社会

「しょうもない」と「しょうのない」

2008-08-31 13:25:03 | うたたねこと~日々雑感
関西弁だと思いますが、近ごろ関西以外の方で「しょうもない」という言葉を使っているのをたまに見かけます。 ところが、その使い方を見ると「しょうのない」と混同、誤用しているのでは?と思われます。

「しょうもない」は「くだらない」「つまらない」「価値がない」など否定の意味で、そのニュアンスは軽いものから侮蔑を含んだキツイものまで様々。 一方、「しょうのない」は共通語の「しょうがない」と言葉の意味としては同じだけど、もっと暖かみがある。 否定の要素はあるけど、最終的には肯定という感じ。 
「しょうもない」は単独でも形容詞的にも使いますが、「しょうのない」は形容詞的にだけ使って、単独で使う時は「しゃあない」または「しゃあないな」です。
「しょうのない」とか「しゃあない」を使う時は笑いを伴うことが多く、共感、受容を意味しています。 「しょうもない」も最近、TVのお笑いやバラエティー番組で笑いと共に使われることもあるようだけど、それは相手を否定し見下す、優越の笑いのような気がします。

そこを勘違いして使う人が増えている気がする。
言葉は生きているのだし、時と共に変化するのは仕方ないとしても、有名な作家、翻訳家といった人たちが、洒落た表現、くだけた言い方のつもりで間違った言葉遣いをしているのを見ると、言葉のプロとして信用出来ない。 その人の作品は読む気がしません。

子どもが何かを買って欲しがって駄々をこねているとします。
大人が「しょうのない子ォや」とか「しゃあないな」と言ったら、後には「(そこまで言うなら)買うたろ」と続くことが多い。
「しょうもない」だったら、「(そんな、しょうもないもん)要らん」「買わへん」となります。

一字違いで中身は大違いです。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白川郷へ行ってきました

2008-08-29 09:33:21 | 四季折おり~自然と風物
夏の終わり、白川郷へ行ってきました。


合掌造りの集落は見事だけど、人が多い(自分もその一人だけど)。
殆どの合掌の家は民宿かおみやげ屋さん。 
あれだけの物を維持するには、現金収入も相当必要だろうし、しかたないな。
とか何とか思いながら、その民宿の一軒にご厄介になりましたが、夕方になると、あっという間に人通りが絶えて、静寂な山里そのもの。

ちょっと感動しました。

世界遺産保持、文化共有のためには、有る程度の観光地化もやむを得ないけれど、完全にそちらの方に行ってない。 
今の世の中、不便を感じることも多いでしょうが、自然や伝統を守り続けている地元の方達の心映えを見た気がして、爽やかでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北京五輪が終わって

2008-08-26 09:30:09 | ネコまたぎ~よけいな一言・社会批評
24日、北京五輪が閉幕しました。 心配された、テロとか事故とか無かったのがまず良かったかな?

あまり見てなかったけど、開幕の時に書いたので閉幕も辻褄合わせておこうと…。

最後の方、日本のメダルをあまりうるさく言わなくなってからの、陸上とかは見てました。 
ジャマイカのボルトを初めとする外国選手の活躍は見応えがあった。 その中での男子400メートルリレーの日本のメダルは輝いていましたね。 作っていない本物の感動がありました。
それにしてもリレーのバトンミスが多かった。 スピードが上がる程、技術的に難しくなるんだろうなって、スポーツ音痴の私でも分かります。 だから日本のメダルは僥倖じゃないですよ。

女子ソフトボールの(最後の)金メダルも良かったけど、メダルが取れなくても大勢の選手が頑張っていた。 オリンピックに出られるというだけで本当は凄いことなんだけど、「参加することに意義がある」なんてとっくに死語になっちゃったのかな?

メダル競争、国威発揚から解放されたオリンピックを見てみたいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食糧自給

2008-08-20 11:06:10 | ネコまたぎ~よけいな一言・社会批評
とっても重大な問題だと思うんです。 日本のような資源の少ない島国で、食糧自給率まで低いということは。

だから政府が対策を始めるということは良いことだと思う。
でも、それが米粉・飼料用の米に補助金を出すって、あ~、また補助金ばらまき?

何かもっと根本的な対策を、政府も国民一人一人も考え、実行していかなければ…。

キッチンガーデンなんか始めたのも、自分なりに何とかしたいという考えから。
もちろん、ままごとのような素人の取り組みで、どうにかなる事でないのは分かっています。 しかし、多少なりと実行しつつ、自分なりに考えていきたいという試みです。
同じ島国で自給率アップに成功したキューバの例もあるし、みんなが少しずつ取り組めば、何とかなる可能性はあります。

元々日本はヨーロッパなどに比べれば、気候も穏やか、土地も比較的良くて農業はしやすいはず。 平地が少ないところを補う祖先の知恵もある。

何でもお金で済ませるのでなく、本当にこの国が好きなら、未来のことを考えるなら、今、何が出来るかを考えませんか?
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

里親の基準

2008-08-19 09:58:39 | うたたねこと~日々雑感
「くるねこ大和」さんのブログ掲示板で、保護した子猫を譲る基準について議論になっていたみたい。
コメントは数が多いし、まったく見てなかったんのですが、ご本人が本文で触れておられたので、何があったのかな?と。

「基本的に独身男性お断り、結婚することになった時、相手の女性に言われると猫を捨ててしまうから」というのが問題だったようです。
ま、一概には言えないけれど、個人がボランティアでやってることだから、その方の基準でいいと思いますよ。
それが、いろいろ言われるのは人気ブログゆえ? あんまり人気が出るのも大変だなぁ。

一人暮らしでフリーの仕事をして、世話の掛かる乳幼児猫を複数抱えて、ブログもほぼ毎日更新して、それであれこれ言われたら堪らないだろうな、身が持たないのでは?と心配しましたが、今日のぞいてみると、ちょっと落ち着いてきたようで一安心しました。 「責任云々」と言っていた男性もお詫びのコメントを載せていたし。 うん、男らしい!(←もちろん、褒めてるんですよ。) 猫好きに悪い人はいない、とまでは言いませんが(マフィアのボスで猫を抱いてる奴もいるし)、基本的に猫好きな優しい人たち、広い心で応援してあげてください。

って、何でお前が偉そうに。 そんなこと向こうの掲示板に書け、と思う方もいらっしゃるでしょうが、せっかく落ち着きかけているところを蒸し返したくないので。
トラックバックも、ご迷惑だろうから止めておきます(だからアクセス増えないんだなぁー 笑)。

直接関係ないですが、コメントを見ていて気になったのは「読み逃げ」という言葉。
読むだけでコメントしないことを言うみたいだけど、なんだか嫌な響き。
読んでコメントする、しないはまったく自由じゃないですか。 忙しい人を煩わせたくないという思いやりからコメントしないこともあるはず。
ご本人達は「へりくだる」意味で使ってるんだと思うけど、そういう日本的謙遜って、嫌味に感じられることもあるんですが。

私も読むだけでコメントしてないから、読み逃げしてることになるの?

このブログも殆ど書き込み無いけど、多少なりと読んでくださる方があることは分かってますし、別にその方々を読み逃げとは思ってません。
読んでくださるだけで有り難いと思っています。 まあ、ひとこと有れば有ったで嬉しいでしょうが。
偏屈な怖いオバさんと思って敬遠されてるのかな。 小心者だから現実には言えないことを書いてるだけなんですが。 
賛成出来ないことだからスルーされてるのか ー だったら、このブログの読者は大人ですね、多分。
それこそ、何とコメントしていいか分からないのかも知れませんが、それはそれで何か考えるきっかけになっているなら幸いです。

というわけで、これからもマイペースで適当に書いていきます。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キッチンガーデン収穫

2008-08-17 18:19:42 | キッチンガーデン
キッチンガーデンも、手入れがズボラだけど何とか収穫出来てます。
写真撮ってたけどアップするのが面倒くさくて…。
やり方が分かったので、一気にまとめて公開。

「くるねこ大和さん」のブログに説明がありました。 さすがですね。 くるさん、ありがとう。



だいたい収穫順かな。写真の間に説明を入れる方法(というか入れる箇所)がまだ分からない。
ジャガイモは芽が出たとこを切って埋めといただけ。 結構大きいのが出来て驚きました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北京五輪と高校野球

2008-08-14 13:30:18 | ネコまたぎ~よけいな一言・社会批評
テロだの地震だの問題があって、ほんとに出来るのか危ぶんでいた北京五輪がいま開催中。
そのあおりで1週間前倒しになった高校野球も頑張ってる。

私は運動苦手だし、最近はテレビもあまり見ないので無視するつもりでした。
それがなぜかオリンピック開会式ずっと見ちゃいました。 何大会ぶりかな?
時差の関係でたまたま見やすかったんでしょうか?
見てたらそれなりに面白い。 ハイテクと人海戦術を組み合わせる所はいかにも中国らしい。 でも、そんな仕掛けより、204もの国の人々が次々ただ行進する有様に迫力とおもしろさを感じました。 同じこと「天声人語」に書かれちゃってたけどね。
付け加えるなら、有名デザイナーの洗練されたユニフォームよりも、風土や生活を想像させる民族衣装の方がずっと良かった。 でも、ここで日本選手団が着物姿だったらと想像すると、何かそぐわない気がする。 このあたりに、前に触れた着たい気持ちがあっても気軽に着れない、民族衣装としての着物の問題点がありそうな気がします。

で、競技が始まると、気分はすぐ盛り下がりました。
日本選手のメダルの数ばかり問題にして、競技の全体像が見えないのが原因です。
外国選手は、よほど気をつけてないとメダルを取っても何処の誰かさえ分からない場合もある。
野球やサッカー見に行って、初めから終いまで贔屓選手一人を(ベンチにいる時もずっと)双眼鏡で追いかけて楽しいですか?って話ですが。 まあ、そういう楽しみ方も個人でするなら否定しませんが、マスメディアによって強制されるのが嫌なんだな。

その点、高校野球はそういう拵えが少なくて、まだましな感じがします。
でも私は、スポーツ全般に興味が薄いので、こちらも昔程見ていません。

それでまた、ダラダラした暑い夏に逆戻りしそうです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脱「『捨てる!』技術」宣言

2008-08-07 21:48:29 | うたたねこと~日々雑感
グウタラ主婦を標榜する私は、とにかく片付け・整理ベタ。
それでも数年前までは、何とかしたいと整理本・掃除本を愛読、努力していました。
そういう努力を放棄しだしたのは、例の「『捨てる!』技術」を読んでからだった気がします。

これが私には、すっかり逆効果だったんですね。
もちろん、それまでの本も不要物を捨てることは勧めていた。 でも、ここまで過激ではなかった。
発売当時も様々な議論があったけれど、私も、何故そこまで捨てることにこだわるかと思ったクチ。
これはライフスタイルによると思いますが、著者は流行を追う仕事なので、古い情報は役に立たないかも知れない。 でも、情報の蓄積が役に立つ人もいるのです。 それが物に対する姿勢にも反映されてくるのでしょう。

「捨てる」といっても、即ゴミにすることを意味していないし、何でもかんでも捨てろと言っているのではないと分かっていますが、それでも、反発と戸惑いを感じました。
この本で最も印象的(衝撃的)なのは、「あなたにとって大事な物でも、あなたが死んだらただのゴミ」(この通りの文ではなかったかも知れないけれど、こういう意味だったと思う)というくだりでしょう。
それは客観的事実かも知れないけど、「それを言っちゃあ、お終い」という感じだった。 結局、「あなたの生は他人にとって何の意味もない」と言ってるのと同じですから。
「いま使っていない物は捨てても後悔しない」というのは他の本でも言ってることですが、私は経験から「捨てた後で必要になる」というマーフィーの法則の方を信じます。
「後悔することを恐れるな」(「『しまった!』を恐れるな」という言い方だったかな?)とも著者は言っているけど、それこそ無理というもの。 ていうか、そこまで他人の心の問題に指図するな!
とにかく捨てさせて新しい物を買わせよう、という商業戦略が透けて見える感もありました。

というわけで、あまりに繰り返し「捨てろ!捨てろ!」というのに返って反発を感じ、片づけ・整理が益々嫌いになってしまったのです。 その後で出てくる家事・整理本も柳の下のドジョウを狙ったように、「捨てろ! 捨てろ!」の大合唱だし。
グウタラ主婦を名乗るのは、なぜ捨てなきゃいけない? そんなに整理整頓が大事か?という開き直りもあってです。
とは言え、片付かなさは益々ひどくなり、内心忸怩(じくじ)たるものがありました。

けれど、最近「もったいない」という言葉が復活して、ちょっぴり肩身が広くなった気もします。
反発して逆を行くのも、結局は囚われているから。
片付けるのは悪いことじゃないし、時には捨てることが必要な場合もあるでしょう。
もう少し自由になって考え直してみたいと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤塚不二夫さん死去

2008-08-05 14:17:33 | ネコまたぎ~よけいな一言・社会批評
赤塚不二夫さんが、亡くなったというニュースが流れています。
4日付朝日新聞「天声人語」には「シェー」と書かれていたけど、それほどの驚きもありませんでした。 随分前から重態と聞いていたし。

それでも、一つの時代が終わったという感じはします。

赤塚さんの場合、重態、死去と聞いても、不謹慎な言い方かも知れませんが、あまり悲壮感がありませんでした。
晩年は、ご自分のギャグマンガのキャラクターと重なるような存在になっていた気がします。 
意識不明の重態といっても、「もーれつア太郎」の親父、×五郎みたいに意識はそこらをうろついて、世の中の有様を笑って見ているのではないか? で、「もう飽きちゃったから、天国に引っ越すよ」なんてね。

何もかも、「これでいいのだ!」と言ってそうな…

そう思わせること自体、やっぱり凄い人だったなと思います。
ご冥福をお祈りします。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「くるねこ」さん

2008-08-02 09:23:33 | うたたねこと~日々雑感
 だいぶ書いてなかったけど、巷で評判の「くるねこ大和」さんの猫ブログにはまってました。
「人の読んでないで自分の書けよ」って話ですが、複数のことを同時に出来ないのが私の弱点らしい。 だから片づかないんだなぁ…。

まだ全部読んでないけど、子どもが買ってきたので本は読みました。 ブログの存在もそれで知ったんです。 それほどネットに熱心じゃないので(更新ぶり見れば分かりますよね)。

ほのぼのしているけど、眼も開かない子猫を育てるのって、それは大変ですよ。
私もやったこと有るから解ります。
それをしながら、あれだけ書けるんだから大したもんだ。

もう一つ感心するのは、猫を捨てる人への怒りが殆ど出てないこと。
以前ネットで話題になった猫殺し作家への怒りの表現も控えめだった。
怒りを感じないはずはないけれど、まず猫たちを助けなければと、自分が出来ることを精一杯やっているところを、多くの人が支持しているのでしょうね。

何かというと文句の多い私も見習うべきですが、これは性分ですからねぇ。
今だって、教員採用不正、大分だけじゃないだろ!とか文句言いたくて仕方ないんですけど。
まあ、言うだけのことをすればいい話ですが。
そうすると私の場合は、あまり書けないことに…。
まあ、マイペースでボチボチ行きます。

では、「くるねこ」さん、頑張って。 影ながら応援しています。

写真は本文と関係ないキッチンガーデンのラディッシュです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする