うたたねこと

ちょっぴり皮肉、かつ、お気楽
うたた寝ネコが薄目で見た日常と社会

赤福だけじゃないよ

2007-10-31 23:58:01 | ネコまたぎ~よけいな一言・社会批評
赤福餅に似たあんころ餅、御福餅でも、製造日や原料表示の改ざんがあったと報道されています。

実は先週(10月23日)の朝日新聞夕刊(大阪板)に、赤福の偽装発覚後、この御福餅の売り上げが伸びているという記事がありました。

それを見て、ちょっと気になっていたのですが。

記事自体は表面的には売り上げが伸びているということを伝えているだけで、こちらは安全だとか大丈夫だとか言ってる訳じゃないので、問題なさそうに思えます。
でも、赤福そっくりのカラー写真入りのかなり大きな記事を見ると、赤福が無くなって寂しい思いをしている人は、「あ、これがあるのか」と買いに走るかも知れません。 
言葉で安全とか大丈夫とか言ってなくても、新聞に出ればついそんな錯覚をするものです。 新聞社の人がそんな読者心理を全く知らないとは思えませんが。
企業のやることなんて大差ない筈だけど、いいのかな?と思っていました。
そしたら案の定ですね。

赤福ほど有名じゃないけど、御福餅も伊勢土産です。

関西の小学校は伊勢に修学旅行に行く所も多く、私の小学校もそうでした。
土産物は前もって注文しておく仕組みで、赤福と並んで御福餅もありました。 実は赤福よりちょっと安いので、御福餅を注文する子もいたけど、うちの親や祖母は
「やっぱり赤福でないと!」というので私は赤福にしたことを覚えています。

こうやって修学旅行で刷り込まれたからか、関西人の赤福好きは根強いものがあります。
うちの子ども達など、ニュースで見るたび、
「赤福食べたい」
「期限切れで良いから食べたい」
とまで言ってます。
だから先の記事が出た後、御福餅の売り上げはさらに伸びたと思いますけど、新聞の責任はどうなの?

それにしても、売れ残りの餡と餅を分けてまたまき直すなんて、手間も経費も相当かかるはずです。 値引きして売る方が良かったんじゃない?
そうまでして、ブランドイメージを守りたかったんでしょうか?
本末転倒ですね。

御福餅本家は、偽装を自ら届け出たそうですけど、売れすぎて怖くなったのかな?
「赤福だけじゃない」というのが、名物、土産物としての存在だけでないのが皮肉です。

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日中伝説合戦~かぐやと嫦娥

2007-10-26 21:25:29 | うたたねこと~日々雑感
9月にかぐや姫のことを書いたら、月探査衛星「かぐや」のブログを書いておられる方のトラックバックがありました。

いかにも日本らしいネーミングと思っていたら、先日中国が打ち上げた月探査衛星の名は嫦娥(じょうが、チャンア)だそうです。

かぐや姫は日本人なら誰でも知っているけど、嫦娥はあまり馴染みがないかも。
古代中国伝説の仙女です。

嫦娥の夫である羿(げい)は弓の名手で、かつて10個の太陽が現れて地上に日照りの害を及ぼした時、1つを残して他を射落としたといいます。
その功績で不老不死の薬を授かったのですが、嫦娥はそれを盗んで月に逃げてしまいます。
一説には、その薬を二人で分けて飲めば不老不死になるだけだが、一人で全部飲めば彼らの故郷である天に戻れるということです。
嫦娥は2人仲良く地上で暮らすより、1人で天に帰ることを選んだわけです。
夫が定年になると退職金と年金を半分もらってサヨナラする妻がいるそうですけど、その先駆けのような人ですね。 いや、薬を独り占めしたからもっと悪いか。

なぜか天ではなく月に行った嫦娥は、薬を盗んだ罰か醜い蝦蟇ガエルになったとも、美しい姿のままで月の桂の宮に住んでいるともいいます。

後の方だと、彼女がかぐや姫のご先祖なのかも知れません。
万葉集に、
   目には見えて 手には取ら得ぬ
    月の中の 桂のごとき 君をいかにせむ
という歌がありますが、かぐや姫のイメージそのままですね。

月探査といえば、アメリカのアポロ計画を思い出しますが、あれから随分経っています。
アポロ計画の信憑性を疑う情報も取り沙汰されているけれど、聞いてみるとそうかも知れないと思います。
第一、ネーミングが良くない。 アポロって太陽神じゃないですか。 何で月探査にアポロ?

その点、今度の日、中のネーミングはまずまずじゃないですか。

かつて米ソは国家の威信をかけて宇宙開発競争をし、相当な経費がかかりました。
これからのアジアの宇宙計画は、無理をせずに人類の利益のために協力していって欲しいものです。


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赤福と亀田と天声人語

2007-10-19 22:01:29 | ネコまたぎ~よけいな一言・社会批評
昨日(10月18日)の朝日新聞天声人語で、伊勢名物、赤福餅の偽装問題を取り上げていました。

8月の北海道銘菓「白い恋人」の賞味期限偽装問題を取り上げた際、「…赤福の餅は、ごまかせない『製造日限りの販売』…」と持ち上げたことで、不明を恥じる態度には好感が持てます。
しかし、気になるのは「天声人語も犠牲者だ」という読者の声を紹介して、さりげなく自己弁護していること。

新聞というのは情報を売り物にしているのだから、今回のことは大手スーパーがメーカーの言い分を鵜呑みに、偽装商品を大量に売りまくったのと同じことではないでしょうか。
その時、「スーパーも犠牲者」と快く許すことが出来ますか?
私も以前、ダンボール肉まんのやらせ報道を鵜呑みにして書いたことがあるので、偉そうなことは言えないのですが、新聞・TVといったマスメディアは情報のプロで、報道するしないに関わらず、入手する情報は一般人の及ぶ所でないでしょう。
それを一般消費者と同列に、物わかりの良いふりをして気軽に免罪するのはどうかと思います。

ちょっと関係なさそうですが、ボクシングの亀田一家が試合での反則行為で叩かれています。
私はスポーツ・芸能には疎いのですが、それでも亀田一家(兄弟)の名は聞いたことがあります。 随分もてはやされてるな、という印象でした。
それが今は一転してさんざんな言われよう。
けれど、亀田一家が大きく変わったのでしょうか? 彼らの今回の反則に繋がるような側面を、マスコミが面白がって持ち上げていたのではないですか?
それなのに、マスコミがその点を反省している様子は、殆ど見られません。

この亀田家に対するいい加減な態度と、「天声人語も犠牲者」という言い訳が、マスコミの無責任さとして重なって見えます。

実は私、関西人なので、赤福は大好物です。
上品な甘みの餡と柔らかな餅の調和が何とも言えず、お土産にもらうと嬉しかったものです。
「製造日限りの販売」とすると、あれだけ出回っていたのは、やはり不自然だったと思う反面、天声人語氏の言うように「風味に自信があるなら、冷凍品が混じる事実を堂々と明かせばよかった」ので、それほど悪質ではないとも思っていました。
けれど、今日の報道ではそれだけでなく、もっと悪質な誤魔化しがあるようです。

この国の企業倫理は、何処まで落ちるんでしょうか?
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携帯の値段

2007-10-06 11:38:33 | ネコまたぎ~よけいな一言・社会批評
2年半程前から、私も携帯電話使ってます。
あまり必要を感じなかったけど、子ども達が大きくなってくると帰りが遅くなることもあり、私も比較的外出が多いので。
もちろん新規0円機種なので、少し古めなせいか電波が入り難くメールが遅れることがしばしばありました。

さすがにもう2年以上使ったし、そろそろ新しいのに換えようかとショップに見に行ってビックリ。
機械本体価格が驚くほど高くなっているじゃありませんか!

今まで機種変更でも数千円からせいぜい1万円台だったのが、なんと5~7万円台!!
分割になってるけれど、使用年数によって月々の支払金額が違っていて、私のように2年超だと、最高額を払わないといけない…なんで?

いや、実際これだけ機能が付いて0円というのが、そもそもおかしかったのでしょう。
実際には基本料金の中に機械の代金も入っていて、知らずに払わせられていたんでしょうね。
長く使うほど余分に代金を払うことになって不公平、という話は聞いたことがあります。 それを是正するように政府が指導しているとかいうことも。 
その結果がこれなんですか? やっぱりおかしいことに変わりなさそうだけど。

今年になってからの料金値下げ合戦の裏にはこれがあったんですね。
でも一番おかしいのは、料金値下げは派手に宣伝しているのに、今回の機種値上げは寝耳に水、いつの間にかこうなっていたこと。 

私はソフトバンク(旧ボーダフォン)のを使ってます。 子ども達がそうだったからで、始めは家族割り、現在はホワイトプランにしています。 家族(それも子ども)との連絡以外あまり使いませんから。 ちなみに殆どメールで、電話はあまり使いません。

ところがソフトバンクは少し前から使用明細を送ってこなくなりました。 携帯に通知は来るのですが、金額や明細を知ろうとすると、改めてこちらからアクセスしなければならず、それには料金が掛かるという。 だから問い合わせたこと有りません。
おかしくないですか?  
知りたければ問い合わせるのが自己責任という理屈かも知れないけど、そこに誤魔化しがあると感じます。 
会社が説明責任を果たしていないと思います。 せめて問い合わせのアクセスは無料にするべきでしょう。

夫が使っているauは、今でも明細を送ってきます。

以前は明細と一緒に会社からのお知らせが入っていました。 宣伝が殆どだけど、今回のようなことは当然通知されたはずです。 それを誤魔化すために明細通知を止めたのではと勘ぐりたくなります。

5万、7万というまとまった金額を突きつけられると、今までも実質は払っていたんだから…とは思えません。 私のように使用頻度が少ないのにこの金額は高すぎる。
使用年数が長い程、支払いが多くなるというのも納得出来ない。

で、今回は買い換えは止めました。
今のままでしばらく使って、本当に携帯が必要かどうか考えて、場合によっては止めても良いと思っています。

ところが、また、止めるのに契約月でなければ高い手数料が掛かるという、おかしな規定があるんですね。
これも理由がわかりません。
一度契約したらある程度使ってもらわないと困るから、1年、2年以内の解約に高い手数料を取るというなら解ります。 でもある年限過ぎれば、いつ止めても自由、手数料も実質最小限とすべきではないですか?
契約というけれど、使用者と企業が対等ということはあり得ないです。 使用者はおかしいと思っても企業のいうなりに契約するしかありません。 そういう一般使用者を保護するはずの行政が全く役割を果たしてないと思いますね。

考えると腹が立ってきて、もう、次の契約月で止めたくなってきました。

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