うたたねこと

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知事選挙は終わったけれど(1)ー自分の判断

2024-11-24 01:50:24 | ネコまたぎ~よけいな一言・社会批評
兵庫県知事選挙、世間を騒がす結果になって、いまだに落ち着かないですが、自分の考えをまとめておきます。

先に述べたように、それほど政治に関心もなく、知事がどんな人かもあまり興味が有りませんでした。 3月の告発文書についての斎藤知事の会見を見たとき、「ああ、こんな人なんや、なるほどパワハラしそうやな。いや、今やってるのがパワハラと違うん?」という感想を持ちました。
違和感を覚えたのは「嘘八百を混じえて」という言葉。
嘘八百というと普通、嘘ばっかりと同じ意味でしょう。「嘘を混じえて」だと、では本当の事も有るんだと受け取られる。「嘘ばっかりを混じえて」だと、日本語としておかしいと誰でも気がつく。それで印象としては嘘ばっかりだけど、全てが嘘と断定していないと言い逃れできるような言い方をしているように思えました。なんだか狡い人という印象でした。
告発の内容が事実なのか、告発者の処分が正しかったのか、一般人には分かるはずは有りません。百条委員会が開かれる事になり、その直前に告発者が亡くなるという事件がおこりました。自殺と見られる、という報道がありましたが、これも真相はわかりません。
これで一気に斎藤氏を責める声がたかまり、私も先の印象があり、あまり良い感じは持っていなかったけど、まず委員会での発言を聞こうと思っていました。
しかし、委員会での氏の答弁は質問に向き合わず話を反らせるようでイライラさせられました。いっそう信用が出来ない人という印象が強まりました。
私はあまりTVは見ないし、特にワイドショーとかはほとんど見ないので、マスコミによる印象操作とかは有りません。答弁を見た感じで、不誠実な印象を受けたのです。再選された今になってワインをおねだりしたと言われているのは会議での発言を切り取られたのだとおっしゃるが、なら何故あの時そう言わなかったのでしょう? 言葉も微妙に違うようだし。会議では苺のことなど言ってないですよね。
それで不信任決議が出されることには、あまり大きな疑問は感じていませんでした。たしかに、まだ結論は出てなかったですが、県政が停滞する不安の方が大きかったです。いま思ってみると、国政選挙との関係で政党の思惑などが有ったのかもしれませんが。
不信任決議直後に、TVに出まくっていた時も、印象はそう変わりませんでした。質問には答えず自分の言いたいこと、自分は改革をしたのだとばかり言っているようでした。この時点で改革の具体的な内容はわかりませんでした。
しかし失職後、ネットを中心に擁護の声が増えてきたようです。私には理解出来ませんが。
それが選挙戦開始以後、どんどん増えるようで、その理由は斎藤氏は既得権益と戦って県民の為の改革をしたのだというのですが、私にはまったく思い当たることが有りません。とはいえ、最初に述べたように、特に政治に関心を持っていたわけでもないので、自分の知らないこともあるかと思います。調べてみようかと思いましたが、どうすれば公平で客観的な情報にアクセスできるのか? 誰それが言っているなんてのは、まったく当てになりません。そんな時、たまたま見たコメントから、教育関係の予算を調べて見ればと思いついたのは、前述の通りです。次世代の為の政策は
大事ですし、斎藤氏もそこに力を入れているように言っている。何より予算は公開されているし、数字は客観的に判断しやすい。
そこで県のHPからアクセスして前に示した数値を得ました。
驚いたことに、斎藤県政になって2年間の教育予算は額も割合も井戸知事の時代より減っていたのです。3年目にようやく額は井戸時代と同じくらいになりましたが、割合はまだ少な目です。斎藤擁護の方達は井戸氏が学校の設備を古いまま放置して、自分だけ高級車に乗ったり、豪華な県庁を建てようとしたと非難しますが、その時より少ない予算で、どうやってその時できなかった改装などが出来るのでしょう?
たしかに、額とは別に使い方、使い途の問題もありますが、私としては自分の投票行動を決めるには、これで十分と判断しました。

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