「はじまりは日本舞踊」 

 美作流との出会いが人生をかえました。世界はあざやかに輝き、心は自由に、踊っている時間は本当の自分に戻れる気がします。

皆さんお疲れ様でした

2019年10月01日 | 日本舞踊
浴衣会ならぬ 秋の一日集中稽古
9月も末だというに気温30度を超える中
群舞まつりが無事終了いたしました。
 
ここ半年頑張って振り付けた四曲を
皆さんに稽古していただきました。
初めて多人数の群舞を振付て皆さんに踊って頂いた記念に、覚書を残しておきたいと思います。
 
「恋するフォーチュンクッキー」12人立
京都伏見の元祖辻占煎餅にルーツを持つフォーチュンクッキーに寄せ、色街の街角を舞台に 辻占に熱中する女子総出のお祭り騒ぎで奇跡的にラストシーンまでたどり着きました。進むにつれ子どもたちのテンションも上がりました。曲の力でしょうか。群舞は移動のタイミングなど掴めなかった部分も多く、一日皆さんに動いてもらうことで大きな収穫がありました。
そして振付は自分の脳みそが開きにされている気がする(T ^ T) 。ラストは三人いた男役をさっさと追い出して女祭りでフィニッシュという、秘めたる願望がしっかり表現されておりました。
 
「美少女戦士セーラームーンより ムーンライト伝説」8人立
振付地獄へと誘われるきっかけになったこの演目。
初めてセーラー戦士達が全員揃って半分まで稽古しました。彼女達が戦士として目覚めるシーン、お母様からセーラーマーキュリーのあそこのシーンが凄かったと感想をいただきホッとしました。ひとえに踊り手の演技力によるものではありますが、私もホッとして自信にもなりました。
 
「ハナミズキ」2人立 プラス バックダンサー5
この曲が好き、というひとりの女の子のために
片親を災害で失った姉妹の心の成長という物語で振付ました。途中から 天から聞こえてくる優しい声や陽の光などとしてバックダンサーを入れました。まだ私自身の考えがまとまらなかったため、もう一度振付直そうと思います。バックダンサーを募ったところ、予想通りの子が立候補。この音楽のテンポ感が好きなのだろうと思っていた通りでした。
 
lemon5人立 プラス 子ども達
平成最後の年に大ヒットした米津玄師の曲。
死後 肉体が滅びた後にたったひとつ残ったもの。
かつて愛した人へ愛の言葉が時空を超え、現世のある女に呼びかける。折口信夫の「死者の書」からアイデアを得て振付をしました。
立役の得意な3人と 男の声に呼ばれる現世の女が2 一切互いは見えず彼の人の気配だけが聞こえる。
死者で骸であまり動かないというダークな設定を密かに気に入ってくださりホッとしました。
これは究極の愛を歌った曲だったのだなと気がつきました。相手がおらずとも、愛は成立するのだと(笑)女祭りの集中稽古でお弟子さん方と笑いました。
これが個から普遍へ至る最初の一歩になります。
米津氏すごい。
 
そんなこんなで、大きな収穫のあった1日でありました。