“共闘の力で戦争法発動阻止”
安倍政権によって南スーダン派遣がねらわれている陸上自衛隊第9師団第5普通科連隊のある青森市で30日、「自衛隊を南スーダンに送るな!いのちを守れ!青森集会」が開かれました。県内のほか、東北各県、北海道、東京、愛知、香川、徳島、広島など全国各地から参加。昨年9月、同会場で開いた戦争法案廃止を求めた青森集会を上回る1250人(主催者発表)が集まりました。「知り合いの息子と孫が南スーダンに送られると聞き、いてもたってもいられなかった」と市内の70代の女性も駆けつけました。
気温10度を下回り、冷たい雨風が吹きつける中、「ラッセラー、ラッセラー、南スーダン派遣反対」と青森ねぶたばやしに合わせたコールが参加者の気持ちと体を熱くしました。
主催したのは「戦争法廃止を求める青森県民ネットワーク」と「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」です。
主催者を代表してあいさつした、青森県九条の会共同代表の神田健策氏は、11月20日から青森を中心に岩手など東北の各駐屯地の隊員が南スーダンへ派遣され、11日にも戦争法に基づく新任務付与の閣議決定を狙う安倍政権を強く抗議。「私たちは負けてはいない。市民と野党がしっかりと共闘すれば戦争法発動を阻止する力になる」と訴えました。
集会では、民進党の升田世喜男(せきお)衆院議員、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員、社民党の三上武志県連代表、参院選青森選挙区で野党統一候補として当選した田名部匡代(たなぶまさよ)参院議員があいさつしました。高橋氏は「憲法9条を持つ国として誰も戦場に送らせない。自衛隊派遣をやめさせよう」と訴えました。田名部氏は「参院選で託されたのは平和への願い。諦めることなく、戦争法廃止へ力をつくします」と訴えました。
総がかり行動実行委員会共同代表の高田健氏は「国民の命をもてあそぶ安倍内閣の動きを止めるたたかいを全国に広げよう。市民と野党が共闘し安倍政権を倒す」と呼びかけ、参加者が拍手で応えました。
子どもたちと一緒に登壇した「安保関連法に反対するママの会@青森」のメンバー、坂本麻衣子さんは「自民党王国だった青森は野党統一候補を当選させる選択ができる。総選挙で勝って戦争法を廃止させよう」と訴えました。
集会後、市内をデモ行進しました。