新宿アルタ前
9日に東京都新宿区で行われた安倍政権の退陣を求めるデモと集会では、参加者が「こんな人です」「こんな人is国民」と書かれたプラカードを手にしていました。東京都議選投票日前日(1日)の東京・秋葉原。安倍首相が、抗議する人たちに言い放った言葉、「こんな人たちに負けるわけにはいかない」への怒りです。集会でも、多くの市民が怒りを表しました。
午後7時。東京・新宿アルタ前に「アベヤメロ」と電飾がされた宣伝カーが登場しました。野党4党の代表や高校生、大学生、学者、市民がスピーチ。秋葉原と同じ「安倍やめろ!」と大きく描かれた横断幕が掲げられました。
大学生で「リデモス」メンバーの溝井萌子さんは「『こんな人たち』は特別な人じゃない。ここに集まっているみなさんもそうですよね。私も普通の大学生です。私は、安倍政権がつくる未来に生きるのは絶対に嫌です」と語りました。
デモを呼びかけた、内装業の井手実さんが訴えます。「(安倍首相の)あの言葉はここにいる人たちだけじゃない。自民党を支持している人にも向かっている。自分のいうことに賛同しない人は敵だといっている。俺たちはたたかわないといけない。みんなの力で安倍政権を倒そう」
愛知県から参加したという、会社員の男性(50)が語ります。「あの発言は許せなかった。黙ってはいられなくて来ました。私は『あんな政治家に負けるわけにはいかない』と声をあげていきたい」
■希望をもって
「安全保障関連法に反対する学者の会」の高山佳奈子さん(京都大学教授)は、「都議選は自民党が惨敗でした。多くの問題で、政府はあまりにも秘密が多く、国民をだましていました。しかし、うそをつき続けることはできません。国民は怒り、おかしいと気づき始めています。頑張っていきましょう」と語りました。
奥田愛基さんも駆けつけてスピーチしました。「今日ぶっちゃけデモに来るか迷いました。みなさんも学校とかバイト、仕事で忙しくて時間ないですよね。それでも、今日これだけの人が来ているじゃないですか。希望持っていきましょうよ。俺たちは何回でも立ち上がることができる。できることをやっていきましょう」